とある少女の人生日誌【ONE PIECE】

【第16頁】変身 ページ17

ナミ)「＿＿よし、我ながら完璧ね！！」
ビビ)「わぁ、素敵！」


女子部屋に3人が閉じこもった数十分後。ナミはAの前で満足そうにうんうん、と頷いてみせた。それを見ていたビビも、Aの服装を見てその瞳をキラキラと輝かせている。


Aは、ナミとビビによって可愛らしく変身させられていた。


あのボロボロのコートは脱がされ、代わりに黒いタンクトップの上に、丈が短めの白いキャミソールを身に纏っている。そしてマイクロミニのピンクのスカートの下に短いピンクのスパッツ、ハイカットのスニーカーを履き、リストバンドやブレスレットをつけていた。その胸元には、彼女がはなみはなさず付けていたネックレスが輝いている。


可愛らしさを残しつつ、カジュアル且つ動きやすさを兼ね揃えた服装だ。


Aは大きな鏡の前で自身の姿を見つめ、試しにくるり、と回転をして見せた。ふわり、とスカートの裾が妖精のように柔らかく揺れる様を見て、ナミは更に満足げだ。



ナミ)「この服はあんたにあげるわ。これ程この服が似合うのは多分Aだけでしょうし」
ビビ)「ふふ、本当に素敵！」


ナミとビビの笑顔を前にして、Aは再度こてん…と首を傾げてみせる。しかし、初対面の自分に対して服まで着せ、更にそれを与えてくれた……Aはきゅっ、とスカートを握りしめつつ、



貴女)「ありがとう、ござい…ます…」



と、慣れない言葉を紡いだ。ナミとビビは顔を見合わせ、彼女の可愛らしさや健気さに思わず2人でクスクスと笑い声を上げた。その様子を、Aはキョトンとした顔で見つめるのであった。

【第17頁】視線→←【第15頁】炸裂

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す