【文スト】【男主】俺はお前等の母親じゃねえ！！

お洒落帽子め ページ44

「これなんかどーだ？！あ、否これも捨て難い……」

『其処まで悩む必要あるのか？』

「当然だろ！」


んな睨まんでも………かと云え、選べと云ったのは俺だしな〜
中也のセンスは嫌いじゃないが、まさかこーも時間を食うとはな………早目に来て正か、


「Aこれ試着してみてくれないか？」

『分かった』


中也から渡された深緑のＶネックとジーンズを抱え試着室へ入った

着心地は悪くなかった。生地が柔らかくて肌に優しそうだと思ったのが素直な感想だ


『中也から見て如何思う？』

「似合ってるぜ、着心地は如何だ？」


片眉を上げて笑った中也に感想を述べると、喜んでいた


『本当に良いの？』

「俺が払う」

『………有り難く受け取ろう』


先程の服以外にも、ショートパンツやタンクトップなど、夏対策になりそうな物も贈られた


「何か食いてェモンあるか？」

『ん〜〜、ビビンバ』

「分かった」


中也の黒い車の助手席に座らされ、辛い物を専門に扱う料理店へ連れて来られた。
中はそこそこ広く、灯りが中也の髪と少し似ていたのが印象的だ。後は中華風に回転卓があったな。

少人数用の小さい卓に座って、当初の目的通り俺はビビンバを注文し、中也は麻婆豆腐を注文していた


「お待たせしました〜、ごゆっくりどうぞ」


目の前に置かれた見るからに辛いそれに躊躇なく匙を入れ、かき混ぜた


『戴きます』

「手前が辛いモン食えると思ってなかったぜ」

『そうか？』

「いっつも甘ったり〜モン飲んでんじゃねェか」

『中也と違って使う場所が頭だから糖分が要るんだよ』

「んだと手前」

『はて？何か云ったかな〜？』

「チッ………」

『？』


何故怒らないんだ？いつもならもっと突っかかってくるのに


「可愛いから許す」

『眼科勧めてやろうか』

「不要だ」



○＊・・＊○
やばい。あと五話で容量いっぱいになってしまう。続編に行こうか無理矢理終わらせるか………んぬ………

ラスト→←無題

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