同盟国と失敗作【バグ】の僕 �� ＃コンパス ＃桜華忠臣 ＃グスタフ・ハイドリヒ

愛猥 ページ36

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リリカ「Aちゃん！」

A「ん？なに？」

リリカ「リリカ、グス臣の小説書いてみたんだけど・・・良かったら読んでくれない！？」

A「えっ、ホント！？」

リリカ「ほら、あの２人の事Aちゃんならよく知ってるかと思って、感想聞きたいの！！」

A「うん！ぼくもよみたい！」ﾜｸﾜｸ

駄作者「本当リリカたんの文才すごいよ！！駄作者も見習いたいくらい！！」ｸﾞﾍﾍﾍｪ

リリカ「エヘヘ・・・。じゃあ、お願い！！」ハイッ！

A「ありがと！！！」



こうしてぼくはリリカちゃんの小説を読み始めた。









・・・









『愛猥』






夜。

月の微笑みから零れ落ちる光が、２人の愛を照らす。

その愛は２人を互いに依存させてゆく。


吐かれる吐息、零れる涙、身体を蝕む痛み、それらさえも愛おしいと思えるほどにに２人は愛し合う。

それはまるで慾に飢えた獣の様。


視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。

研ぎ澄まされた五感を駆使し、愛を確かめ合う。


漏らした声の行き先も知らず、２人はその体積の多い身体を重ねる。


「はぁ・・・はぁ・・・」

「あっ・・・あぁ・・・」


指先で弄るたびに漏れる吐息はさらに鼓動を速めていく。

獣の欲を抑えられるものは既に無い。


「・・・・・・忠臣」


火照る翠の頬を掌でなぞり、その名を呼ぶ。


「・・・・・グスタフっ」


快楽に支配された身体からその愛おしい名を呼び返す。

しかし、そんな聲も毒された唇によって消される。


慣れた指先は身体の輪郭を厭らしく触れる。

舌先は首筋を下り、下を弄る。


熱は収まることを知らず、上昇を続ける。

視界は歪み、快感の海に溺れてゆく。



「・・・・・・忠臣、愛してる」


「・・・・・・我もだ、グスタフ」



この日、最後のヒトの言葉。


独占欲。

獣の餌食となることさえにも快楽を覚える。

鼓動は留まることを知らず、脳内で煩く響く。


耳元で吐かれる低い吐息。

下半身の鈍い痛み。


接吻から漏れた体液はシーツに染みをつける。

２人の鼓動は重複し合い次第に１つに変わる。


その愛が向かう先で２人は１人となる。





今宵も紫色と緑色はパレットの上で混ざり合う。









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