【銀魂】不老不死の女は江戸に住んでいます《3》【真選組動乱篇】【吉原炎上篇】

155話・ ページ25

Aside〜


とうとう”鬼の副長 土方十四郎”から”ヘタレオタク 土方十四郎”になってしまった…。やっぱり妖刀がトシの人格を喰っているのか？だとしたら本当の人格は何処に行ったんだろう

銀時「……オイどーいうことだコレは」

A『諸事情がありまして…』

僕は出されたお茶を飲みながら言った

新八「あの…仕事はどうしたんですか、昼間からこんな所ブラついて」

土方「仕事？あぁ真選組なら、クビになったでござる」

一瞬空気が凍った

新八「え”え”え”え”！？真選組をやめたの！？ななな何でェ！？」

A『クビじゃないから。無期限の謹慎処分だから』

ヘタレたトシは人間関係が嫌になったとか、危険な仕事だしとか関係のない事言うし、将来あにめ声優に成りたかったとか言うし…僕はどうすれば

土方「今は働かないで生きていける手段を探しているってカンジかな〜。働いたら負けだと思ってる」

ニートだ。ニートの考えだ。しかも働かずに生きていける手段なんてねェんだよ、世の中そんなに甘くねェんだよ

A『トシ…いやトッシーにしよう。トッシーこれからどうするつもりだ』

土方「今僕ToLOVEるの同人本描いているんだけど、一緒に今年の夏コミで荒稼ぎしてみないか」

出された本は御世辞にも上手いとは言えない絵が描かれていた

銀時「売れるかァァ！ガキの落書きじゃねェか！」

終いには貯金がないから刀を売ろうかなと言い出した。ふぃぎゅあ(？)の為に侍の魂を売ろうとしている。しかし妖刀なのでトッシー(トシ)は手放せない、僕も刀に詳しくないから鉄子の元へ詳しい話を聞きに行くことにした


鉄子「間違いない。この表と裏揃った刃紋、村魔紗(むらましゃ)だ。この刀は室町時代の刀匠千子村魔紗(せんこむらましゃ)によって打たれた名刀だ。切れ味もさる事ながら人の魂を食う妖刀としてもしられている」

有名な妖刀だったようだ

A『一体どんな妖刀なんだ？』

鉄子「母親に村魔紗で斬られた引きこもりの息子の怨念が宿っているらしい』

村魔紗を一度腰に帯びた者は息子の怨念に取り憑かれ、ヘタレたオタクになると鉄子は教えてくれた。トシの人格は妖刀に喰い尽くされて既に別人となっていても可笑しくないと云う。そして…もう本来のトシは戻って来る事は無いかもしれないとも言われた

丁度其の事を伝えられた時、後ろから何時もの煙草の匂いがした

156話【マニアは三つ欲しい】→←154話【オタクは話好き】

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