223話【じいやはいやー!!】 ページ46
Aside〜
僕と銀時と月詠と新八と神楽の現在地は江戸城が見えるビルの屋上。銀時は双眼鏡で江戸城の中を除く。暫く眺めていたと思うと、覗きながら新八に声をかける
銀時「元将軍に会いにこっそり江戸城に忍び込んだのがバレたら俺達どうなる?」
新八「死罪でしょ」
銀時「じゃあ将軍を出待ちして近づいたらどうなる?」
新八「死罪でしょ」
銀時「それじゃあババアの花魁とジジイの元将軍、どっちが金溜め込んでると思う?」
新八「そりゃ流石に将軍様でしょ」
よし、と言いながら銀時は双眼鏡を下に降ろした。満足したらしい。作戦が決まったらしく、其の作戦をつらつら並べる
銀時「月詠が警備のスキをついて城に忍び込む、そのスキに俺は警備にそれを密告し、将軍から褒美を貰う。これで完璧だ」
しかし其れで月詠が“良い案だ”なんて言う筈なく、銀時はクナイで壁に貼り付けられた
月詠「こうすればもっと完璧になりんす」
銀時「落ち着いてツッキー相手は征夷大将軍だよ、会うどころか声をかけるのも至難の技なんだよ。大体会った所でなんて言うワケ?」
銀時がそう問うと月詠はクナイを片手に持ちながら言う
月詠「地獄で元カノが会いたがっていると伝える」
A『此の儘じゃ僕達将軍暗殺の片棒を担がされるよー。お巡りさーん』
銀時「てめーがそのお巡りさんだろ」
新八も双眼鏡で江戸城を除き、見張りがウジャウジャ蟻の様にいて侵入は難しそうだと言う。そして横で銀時は今更ながらの疑問を口に出した
銀時「幾ら昔は江戸一番の花魁だったとはいえ、態々将軍様が吉原に通うかね」
新八「将軍様が鈴蘭さんの常客だったのはまだ将軍職に就く前の若かれし頃ですよ。それに銀さん知らないんですか、十三代将軍定々様の事を」
新八は言葉を続ける
天人襲来の折、心労で倒れた十二代将軍に代わり執政に就いたのだが開国を推し進めた売国奴と蔑まれる一方、幕府を立て直した名君とも言われている。将軍を辞した今でも相談役として城中で絶大な権威を持っている一方、遊興が派手な事で有名で将軍家始まって依頼の数の側室を抱えていた
では何故鈴蘭太夫を身請けしなかったのか、其れは家中の目があったからかもしれないと新八は続ける
新八と銀時の話を隣で聞いていた月詠は煙管を吹かしながら言う
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作者名:月光 | 作成日時:2020年8月17日 21時