208話・ ページ30
Aside〜
A『銀時の名を付けた此の僕が銀時の存在を忘れるなんてそんな事ある訳ないだろ。アレは全て嘘、演技だよ。前にも言った筈だ、僕は一番でなくても二番目でも良いから此の世界を照らしてくれと、鈍くても良いから。僕の好きな銀色を忘れる事なんて絶対に無い、忘れたとしても絶対に思い出し魂に銀を刻もう』
僕が微笑うと雨に濡れた腕は此方に向く。その腕は僕の背中に廻り僕を腕の中に入れた。雨に濡れていた体が少し冷たい
A『ったく…銀時は僕の事大好きだなァ』
銀時「…あァ、好きだぜ。アイツのものになってた時スゲー焦った」
僕の首にグリグリと頭を押し付ける銀時の背中を優しく叩く。アレだな、姉か妹か娘に彼氏ができた時に似た感情だろうな。…此の件については
たま「A様の言う通りです。天パのぐうたらのセクハラ大王で家賃も給料も滞納していた、だけど金メッキで偽られた光なんかより、銀色の方がずっと綺麗でした」
A『まさか偽りの光に惑わされてなんかねェよな?だったら剣を取れ』
たま「金色に塗り替えられた世界をもう一度塗り替えすんです!私達の世界を取り戻すんです!銀時様貴方は坂田金時になんて負けない!思い出して」
「『貴方/テメーの魂は何色ですか/だ?』」
銀時は僕から腕を離し、持ってきた洞爺湖が彫られた木刀を取った
銀時「…忘れるもんか、てめーらバカどもの色が混ざりあった薄汚え銀色だァァァ!!」
しかし莫迦は莫迦のようだった。金色に殴り込みに行くとか言って万事屋に戻った。何をするのかと思えばインターホンを鳴らし坂田金時を呼び果たし状を渡そうとしていたのだ。そんな銀時にはたまのモップが頭に直撃した。”戦はまず敵を知るところから”、こう云う言葉を知らないのか無謀な事をする銀時にたまは紙の束を渡した。表紙を見ると”説明書”そう書いていた。玩具じゃないんだから説明書なんて…そう思っていた。しかし坂田金時の正体は、神楽と新八の依頼で源外のジィさん作られた代理用万事屋リーダー、銀時の弱点を全て克服したパーフェクトな坂田銀時。超合金製完成体坂田銀時弐號機、つまり金さん。と、漢字だらけで何言っているか解らない奴(銀時)も居るだろう。平たく言うとプラモデルだとたまは言った
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作者名:月光 | 作成日時:2020年8月17日 21時