初顔合わせ ページ6
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2021年3月2日。
前日に顔合わせと称して集まった練習生80名。
チームを組まれた何人かずつで登場し、自分の順位が貼ってある椅子に座っていく。
「今回って男女混合なんだよね…」
「そうやけど全然出て来ーへんな」
男子練習生の3分の1が既に席に着いている中、女子練習生用と思われるピンク色の椅子は未だ空白のまま。
青色とは対称的な色合いのため、かなりの存在感がある。
青色の椅子とは少し異なり1〜5位にのみソファ席が設けられており、間に少し隔たりがあるだけのカップル席のようになっている。
6位以下の椅子は下から3段目に1列に組み込まれている。
「あっ！これは絶対女の子じゃん」
モニターに映し出されたグループ名“ JKs ”。
グループ名から容易く想像が付くほどにはありきたりだ。
初の女子練習生の登場にざわめく会場に5人の可愛らしい服を身に纏った女の子達が入ってきた。
それからも練習生たちの登場が続き、残すは男子練習生5席、女子練習生4席となった。
男女共に、1位の席は空いている。
“ MASK ”。モニターにはその文字が。
「マスク…？俺らが着けるやつ？」
グループ名の考察が飛び交ううちに2人の女子が手を繋ぎながらステージ中央へと歩いてきた。
「うわっ、実物かわい」「芸能人見てる気分…」など彼女たちの容姿を褒める言葉が飛び交う。
『羽澄Aと』
「大沢花恋です！仮面を付けたかのように色んな表情で魅了します！」
「MASKです、よろしくお願いします！」
そう、この2人はコロコロと変化する表情に注目が集められていたのだ。
「オーラが凄すぎて直視できないもん」
「Aさんの顔になりたい…！」
異性のみでなく同性である女子練習生からも注目を浴びている。
『どっちから行く？』
「えっ、一緒に行くんじゃないの！？」
登場時に繋いだ手を一向に離そうとしない大沢に少し笑みを浮かべてから、
『じゃあ一緒に行こうか、はい』
エスコートをするかのように階段の前で手を差し伸べた。
「俺よりかっこいいよ、どうしよう」
「あんなんできひんわ」
そのスマートな行動にも感嘆の声が上がる。
座っている練習生たちに挨拶をしながらどんどん階段を登っていく2人。
遂には上から2番目の段に辿り着き、
『はい、行ってらっしゃっい』
「また後でね！頑張ろうね！」
と言いながら大沢は2位、羽澄は4位の席に座った。
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雪 - soonさん» ありがとうございます！ これからも応援しています！！ (2023年1月26日 23時) (
レス) id: 80f4887f85 (このIDを非表示/違反報告)
soon(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！そのように仰ってくださり本当に嬉しいです！お仕事前に1話でも更新できるよう頑張ります！笑 (2023年1月25日 13時) (レス) @page45 id: b8513acb6a (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 初めまして！毎日仕事前にこちらの作品を読むのが日課になっています！笑 言葉遣いや雰囲気がとても好きです！！ 主様のペースでこれからも更新していただけると嬉しいです。応援してます！ (2023年1月25日 9時) (レス) @page45 id: 80f4887f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soon | 作成日時：2022年12月28日 21時
