位置づけ ページ39
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全体の位置づけがあり、予想通り、女子練習生ということで私のシンメは朱里ちゃんだった。
柾哉くんが三角形の頂点なら、底辺のラインで前から見たら冬馬くんと柾哉くんの間。
女子練習生たちは基本後ろの方。
推しカメラを観てもらえるならまだしも、前から撮影した時には前の人と被って見えない位置。
それだけで少し、自信とかそういう類のものが消えていく気がした。
でも男子練習生の中にもその立ち位置についている人はもちろんいる。
1曲全て踊れるAクラスに入れたんだから、関係なくがむしゃらに。
「じゃあ今確認してもらった立ち位置で1回通そうか」
KENZOさんがそう言って、全員が定められた位置につく。
何度か通し終えた後、梨乃さんがマイクを持った。
「1回Aクラスだけで踊って他は全員見て思ったこと全部言え」
Aクラスなのに、とダメ出しされてしまうのだろうか。
不安に思いながらも今まで通り全力で踊った。
少しだけ息を切らしながら、梨乃さんが練習生たちに聞いている感想に耳を傾ける。
「後ろにいるのにAちゃんと朱里ちゃんに目が行きます」
「2人の迫力に前のメンバーが負けてる」
「もっと前に出てきてほしいって思いました」
と、朱里ちゃんと私についての意見ばかりだった。
「That's right！Aと朱里は何でそんな後ろにいるの！もっと前出てこいよ」
「さっき言おうと思ってたんだけど、位置変えようか」
ダメ出しだと心構えしていたのに、思ってもみなかった言葉ばかり。
「2番終わりまではそのままでダンスパートから匠海と将吾の間に入って、ラスサビでセンター後ろのポジ行こうか」
いきなりの事で驚きを隠せないが、返事をしながら変更された位置に合わせて動線を確認していく。
「今のままじゃ2人にのまれるぞ、Aクラス」
「私でも後ろからの圧が凄いなと思いましたもん」
梨乃さんと、テルマさんの言葉。
照れを通り越して感動が舞い込んでくる。
少しでも、女子練習生としての劣等感みたいなものを拭えた気がして。
全体練習が終わり、女子練習生たちが自然と集まり目を合わせてから、各々でグータッチをした。
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雪 - soonさん» ありがとうございます！ これからも応援しています！！ (2023年1月26日 23時) (
レス) id: 80f4887f85 (このIDを非表示/違反報告)
soon(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！そのように仰ってくださり本当に嬉しいです！お仕事前に1話でも更新できるよう頑張ります！笑 (2023年1月25日 13時) (レス) @page45 id: b8513acb6a (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 初めまして！毎日仕事前にこちらの作品を読むのが日課になっています！笑 言葉遣いや雰囲気がとても好きです！！ 主様のペースでこれからも更新していただけると嬉しいです。応援してます！ (2023年1月25日 9時) (レス) @page45 id: 80f4887f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soon | 作成日時：2022年12月28日 21時
