刀28【演練】 ページ29
「主……」
「小夜？どうかしましたか？」
一旦筆をおいて小夜の目線に合わせるように屈む
小夜「これ、政府から手紙が来てるよ」
「ありがとう。小夜」
頭をそっと撫でると照れてるのか桜を少し舞わせる小夜。
そんな彼がかわいくて思わず抱き締めてしまう
「小夜かわいいー」
小夜「…そんな、僕は」
「私がかわいいって思ってるからいってるだけだよー！」
小夜「…あなたは変わってますね」
ｸｽｯと笑う小夜がしんどい
どうしてうちの子達はこんなにかわいいのか
伽羅「おい…、いつまでもそうやってないでさっさと仕事をしろ」
「あ、ごめんごめん、からちゃん
小夜、遊びにいってもいいよ？」
小夜「わかった。」
小夜は部屋から出ていった
私は政府からの手紙を開封して読み始める
「…演練、」
演練。
他の本丸を持つ審神者とそこの刀剣と戦う
練習試合のようなもの、なのだろう。
「ひゃー…遂に他の審神者さんや刀剣と戦いにいくのか……。
こわっ」
前にこんのすけから聞いた話だとすごい人数の審神者が集まるとか
え、無理しんどい。
伽羅「…ふんっ、何を怖がっているんだ」
「え、そりゃあやっぱ勝てるかどうかだよね
演練では私も指示だしとかしなきゃいけないわけだし
周りはベテランの人ばかりだろうし……」
伽羅「あんたが誰を選ぶか知らないが
ここの本丸のやつらは強い。」
「そ、それはしってるよ！」
伽羅「……そして俺たちはあんたの努力を知ってる。
練習なんだろ？なら俺たちを信じてやれ」
まっすぐ目はそらさないでそういってくれる。
「〜ｯ、からちゃんかっこいい！！」
伽羅「ｯﾁ、おい、さっさと演練の舞台編成を考えろ
残業はごめんだぞ」
「大丈夫大丈夫」
なんだかんだ馴れ合ってくれるからちゃんかわいい
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作者名：鬼灯 | 作成日時：2018年12月23日 0時
