私は確かに…あの日・３【文豪ストレイドッグス】

あの日92 ページ3

走る。

どこへいくかも決めないで、逃げるために私は走る。
途中、瓦礫につまずいて転んでしまう。


「いでｯ…!!」


転んだついでに後ろを確認したが彼らは追いかけてこない様で安心した。
そしてまた、前を向く。
目の前に広がる地獄を、どうにかするために私はいるんだと言い聞かせて、異能を使う。



「ふぅーー……」



……集中しろ。
…それしかできないのだから。



「異能力【自 殺予定日】!!」



…止まれ、止まれ。
……お願いだ。これ以上人が死ぬのを見たくないんだ。



「……止まれｯ!!」





ﾋﾟﾋﾟｯと通信の音がした



｛……ちゃｯ、…える?!｝



ノイズがかかってよくは聞こえないけど、太宰さんの声だとすぐにわかった



「はいっ聞こえ、にくいけど…太宰さんですよね?!」

｛よ、った。い…から……しょに。｝



本当に聞こえにくい！何て言ってるの？
作戦は成功?失敗?中島さんは？



でも、これだけは聞こえたから安心できた。







｛作戦は成功!敦くんも回収済みさ！｝


.

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