名探偵の妹ちゃん【文豪ストレイドッグス】

第七話《7》 ページ9

NOside

『ふぁあ〜…』

欠伸をすると国木田は手帳の角でパシッと叩いてくる。
叩かれたAは叩かれた部分を撫でながら倉庫に目をやる。

『…太宰のやつ、虎に食われてなければいいけど』

太宰が国木田に渡したメモにかかれていた場所に
探偵社の主力、といっても過言ではない計五名が集まっていた。

江戸川「大丈夫でしょ。寧ろ死ねたら喜ぶよ」

宮沢「其にしても大きな虎なんでしょうねー」

国木田「太宰のやつ…人１人の頸ぐらい簡単に取れそうだなンだといって
なければいいが……。」

与謝野「まァ、妾の異能が効かないからねェ…噂通り人を食う虎なら
一殺だろうね」

『……。静かになった』


先程まで虎の卯なり声とものが壊れる激しい音が
した倉庫がシーン……と静かになる

国木田「終わったか…行こう。」

一足先に国木田が向かったあとを四人は
自分のペースで歩き出した。

Aは乱歩の腕を引きながら倉庫へと
賢治は楽しげに足軽く、与謝野は楽しいことがあるかどうかワクワクと


彼らはああ見えても、武装探偵社の主力。
物語は、今スタートラインにたったと云っても過言ではない。

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