名探偵の妹ちゃん【文豪ストレイドッグス】

第三十一話 運命論者の悲み ページ37

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「国木田さーん。敦さん、まだ寝てますか？」

国木田「見ての通りだ。まだ目覚めん…忙しいときにこいつは…」


ハァ…とため息をつく国木田さんはいつも通り理想と書かれた手帳を………
持ってるんだけどね、うん………


「(逆さまなのは云わないでおこう…)」

国木田「おい其よりもその目の隈はどうした。寝れなかったのか？」

「あー…まァそんなところです。悪い夢を見てねェ」


そういうと深くは追及しない国木田さん。
彼の良いところであるとボクは思う。



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暫くして敦さんが目覚めた。
顔に汗がうっすらと浮かんでいる辺り、悪夢でもみたかな？


中島「僕マフィアに襲われてそれから………



そうだ谷崎さんにナオミさんは！？」


頭の整理が落ち着いたのか思い出したかのように
国木田さんとボクに聞く


「落ち着いて下さい。二人は無事ですよ！晶子姐さんの治癒能力は凄いんですよ！
今は谷崎さんが隣で治療中((「ギャアァアアア」

………無事ですから！」


先程の叫び声(多分、否絶対潤さんの)に驚き、半分は疑いながら
治療中？と聞くが本当に治療中だ。


国木田「聞いたぞ小僧。
七十億の懸賞首だと？出世したな、マフィアが血眼になるわけだ」


それを聞いて今度は狼狽える敦さんにしれっと言葉を返す国木田さんだが
師匠からの教えを言いながら手帳の頁を捲るもその手帳はさっきも云ったように
さかさまなのだ。それを敦さんは教えると………「えッ？」みたいな
顔をするから笑いを我慢するのが辛い。そして無言で手帳の向きを直したと思えば



国木田「俺は動揺していない！マフィア如きで取乱すか！
仮令(たとえ)今ここが襲撃されようと俺が倒す！
あれをこうしてこうばしっと動きいい感じにぐっとやって倒す！」


弁解が凄いし説明がわやわやだ。
お腹いたい←

「ぶっふ……！！やっやめて…お腹いたい！ッてか一番狼狽えてんの国木田さんじゃん
アッハハハハ」


あー涙出てきた。
そう言うと国木田さんは「狼狽えてない！」と再び叫ぶ


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