審神者になったのは、閻魔大王特別補佐官の人間(一応)！？

鬼火が四十九 ページ50

Aside

あの後、石切丸と一緒に加持祈祷をしてから朝餉を作った



荒御霊同然の私が加持祈祷なんて、それこそ意味はないだろうけど



大広間で食事がとれるよう準備をして、先に食べておく



今日はちょっと……ね…



暫くすると、皆集まった



『皆おはよう。悪いけど、今日ちょっと用事があってね

朝餉は皆で食べといて。直ぐ戻るから

……くれぐれも問題を起こすでないぞ？鶴…』



鶴丸「……ハイ…」



はは、さてと、行くか



￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣



『____っと…これは……また邪気が凄い事で』



私が来たのは鬼灯の本丸



ここもまぁ……酷いねぇ…



刀剣の気配があまりしない



ﾊﾟﾝｯ



取り敢えず柏手でお祓いだけしておいて…



鬼灯がいるであろう所へ向かう



『鬼灯、来たよ』



鬼灯「Aさん。もう朝ですか…」



『鬼灯も徹夜かい』



鬼灯「ということはAさんもですか。お疲れ様です」



お互い苦労するよねぇ…



『で、ここの状態を聞こうか』



鬼灯「そうですね。ここは難民系のブラック本丸でしたね

折れてる刀剣が多いので、直して貰って構いませんか？」



『構わないよ。…………五虎退と乱藤四郎、鯰尾藤四郎、小夜左文字、堀川国広、愛染国俊、山姥切国広…か……』



見事に私の地雷を突いてくれたなぁ？



霊力を流し込み、刀剣を直す



ただ、私の刀剣ではないから、顕現はしない



鬼灯「ありがとうございます」



『良いよ、これくらい。じゃ、戻るね

躾も程々にな？』



鬼灯「…………(逸らし)」



やれやれ、ま、良いか



鬼灯も常識が無いわけじゃあ……無い……筈……多分、恐らくきっと←



さて



ｸｲｯ



霊力でここに留まっていた魂を引き寄せる



前任もここにまだいたからね



天国行きが二人……残りは地獄行きだな



…ゼロじゃないだけましか



私の鬼火で二人の魂を天国へ導き



残りの魂を地獄に叩き落とす(物理)←



それにしても……堕ちた刀剣がいないようで良かった



いやブラック本丸に良いもなにも無いわけだがね？



………まぁ、私なんかも荒御霊だから



闇落ちしてるようなもんだけどさ



“人”が堕ちるのと、“神”が堕ちるのはまた別だ



一度堕ちかけるだけでも、断然堕ちやすくなる



全く、目が離せないねぇ



もとより、目を離してやるつもりもないがな？

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