鬼火が四十八 ページ49
Aside
『ふぅ……終わった………』
数珠丸を寝かし付けた後
改めてしっかり神力を本丸に充満させるため
また刀剣達の様子を見るため
各部屋を見て回ってから
自室に戻り書類を片付けていた
私も鬼灯と同じで、全体的に、手広くやってるからね
どうしても仕事が多くなる
更に現世に深く干渉するなら余計に
ﾊｧ……不老ではあるけれど不死ではないと言うのに
なんで死なないのか不思議だわ
『…あ、もう朝か…』
書類に集中していたからか、気付かなかったな
神力と結界は……問題ないな
これなら擬似神隠し状態を解いても構わないだろう
放出し続けていた神力を止める
といっても、急に私の神力の気配が無くなれば不安になるだろうからなぁ…
問題ない程度に薄くしておく
てか……徹夜十一日目だよ…勘弁しろ
……それもこれも、全部無能な糞大王のせいか…
よし、取り敢えず雷落としとこう←
うーん、まだ時間は早いし、湯浴みでもするかな
そのあと朝餉を作ろう
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣
さっぱりした〜〜
今の私の着物は薄い藤色に唐紅の彼岸花が描かれたもので、帯は天鵞絨(ビロード)色
私自身はあまりお洒落には興味無いんだけどね
お香ちゃんや…門番の二匹…まぁその辺からね、色々言われるの
だからまぁ、着物も種類は豊富なのよ
基本は暗めの色のが多いんだけどね
『____おや、早いね、石切丸。おはよう』
石切丸「！おはよう主。主も早いね」
『いや……書類が多くて結局徹夜になってね……』
まぁそれでも普段は早いけれど
石切丸「…体には気を付けるんだよ？昨夜もあんなに神力を使うなんて…」
『あー、そっちは平気。有り余ってるさ
ゆっくり眠れたようなら良かったよ』
まぁ、神刀辺りは擬似神隠し状態にしていたのには気付くよなぁ…
『それより、朝早くから加持祈祷かい？』
石切丸「あぁ。……私がやっても、あまり意味は無いかもしれないけど…」
……暗いなぁ…
あまり自分を卑下するものではないよ
…環境がそうさせたのは、分かってるがね
『十分過ぎるくらいだと思うがねぇ…君は自分を低く見すぎだ』
石切丸「そうかな？」
『そうさ。それともなんだ、皆が君をそう思ってるとでも言うのかい？違うだろ？
なら、自分をちゃんと認めてやりな』
そう言うと、少しだけ、表情が明るくなった
傷は深い……か…
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みるくるみ - 面白かったです。一時間で見終わってしまいました。続きが楽しみです。 (2022年11月27日 15時) (
レス) id: 84f17b04e9 (このIDを非表示/違反報告)
ta0628tm0105(プロフ) - 面白かったです！トラウマ？よき、続き待ってます！ (2021年5月14日 2時) (レス) id: 0ed1a1911f (このIDを非表示/違反報告)
滅夜(プロフ) - めっちゃ面白いっす！更新待ってます！ (2020年11月22日 16時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - はじめまして、あかりです(*^^*)続き凄く気になります！！更新頑張って下さい！！！応援しています！！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (2020年9月16日 23時) (レス) id: 3affdc3391 (このIDを非表示/違反報告)
零月 - 暦さん» ありがとうございます。ブラックをホワイトにしたら鬼灯もちゃんといれていくので、待ってて下さい。(待たせて済みません…) (2020年5月13日 12時) (レス) id: e13128236a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零月 | 作成日時：2020年4月19日 17時
