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番外編*Happy Birthday!2 ページ37

樋「そういえば、男性が女性に服を贈るのは、其れを脱がせたいという意思表示なのだと聞いたことがありますね。」
『なっ、ななななに云っているんですか一葉さん!そんな破廉恥な、……大体、中原さんが私なんかにそんな事…』
樋「でも、中也さんってロマンチストな所ありますからね。そう云う意味も知っていてもおかしくないかもしれません。」
『そ、そんな事…/////』
紅「慌てておるのう、A。これは、其のチョーカーの件も含め問う必要がありそうじゃの?」
『だから何も無いですって!』
紅「そんな訳があるか。云わぬと云うなら………そうじゃのう、取り敢えずはこの今日の会話の録音を中也に電子手紙に添付して送り付けようかの。」

ちょ、え、今日の録音て、何其れ!

『あ、姐さん!それは駄目です!本当に駄目!其れだけはご勘弁を!』
紅「其れなら白状せい。」
『そ、其れは…』
躊躇っていると、にゅっと携帯端末を見せてくる姐さん。この人は本当に送る気だ。其れはまずい。まずすぎる。
『判りました………』



結局、ホワイトデイの一部始終を喋らせられた。




……数分後

樋「其れはまた………らしいと云うか流石と云うか、中也さんも罪な男ですね。」
『そうなんです!中原さんってば、普段もそりゃそうですけれど輪をかけて格好良くて優しくてイケメンで美しくって、でも偶に可愛くて……もうほんと、心がしんどいと云うか…』
紅「うむ、判るぞ。恋とはそう云うものよ。流石は私が手塩に掛けて育てた中也じゃ。」
また出た、姐さんの弟子自慢。いや、全く其の通りだから良いんだけど。
銀「あの人は、パーソナルスペースが狭いから。」
樋「そうですね。特に、飲まれた時は誰にでも絡んでいきますし。」

誰にでも………そうだね、どんな人にだってあの人は優しいんだよね。
『そう、ですよね。別に私だけって訳じゃ…』
樋「あ、いや!すみません、そういう意味で云った訳では!」
『良いんですよ、一葉さん。判ってます。其れに、そんな人だからこそ私は中原さんの事をお慕いしているんです。』
樋「A…」

紅「それはそうと、Aや。来週は何か考えておるのか?」
『来週、ですか?』
何かあったっけ。
紅「29日は中也の誕生日じゃろうて。」


え。何其れ、聞いてない。


紅「なんじゃ、聞いておらんのかえ?」
『初めて知りました…』

来週の29日といえば、日曜日。あと丁度一週間あるから、未だ猶予はある。

津島A、一肌脱ぎます。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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あぽー - すみれさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです。頑張ります^ ^ (2018年1月18日 1時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 凄く面白いです!続き楽しみにしてます!! (2018年1月13日 22時) (レス) id: 376cb507e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あぽー | 作成日時:2018年1月2日 1時

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