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番外編*ホワイトデイ2 ページ30

『へぁ、な、中原さんっ⁈何故此処に、』
中「よう。何故ってそりゃァ、手前を迎えに来た以外になにがあンだよ。」

柵にもたれて腕組みをしていた中原さんは、其れはもう此れでもかと云うほど様になっていて。
嗚呼格好いい…其れになんか雰囲気違うと思ったら私服だった。白いシャツにワインレッドのジャケットと、いつもよりラフな格好。やばい、イケメン過ぎる。

て、そうでなく。
『今日は非番では?』
中「嗚呼。だがまぁ、こりゃ仕事じゃ無えしな。兎に角行くぞ。今日は他に用事無えだろ?」
『用事っていうか、私はお仕事が…』
中「ア?仕事なんざ休みだ、休み。俺が休みだからな。補佐の手前も休みだ。今日は付き合ってもらうぞ。」
まぁ、中原さんがそう云うのなら休みでいい…のかな?
『良いですけど、一体何処へ?』
中「ホワイトデー。楽しみにしてろっつったろ?」
『っ!!』

どうやら、期待は外れどころか中りも大中り。ホームランをかっ飛ばしたようです。



:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:


中原さんの運転する車に乗り、最初に連れて来られたのは見覚えのあるお店で。

『あの、中原さん。此処って此の前の……』
中「嗚呼、そうだ。よく覚えてるな。」
そりゃあ覚えていますとも。というか忘れたくても忘れられないでしょ。中原さんの行きつけで、服を買って貰っただなんて。

中「前に云ったろ、服買ってやるからって。」
慥かに、そんな様な事もあった気がする。でも、あの時は一寸色々あったし、真逆本当にこうなるとは思いもしなかった。
『でも、こんなに高いお洋服貰えません!唯でさえ中原さんには色々戴いてしまっているのに…』
中「だから、ホワイトデーのお返しだっつったろ。俺が贈りたいだけだ。良いじゃねえか、それで俺の気が晴れるんだからよ。其れとも何だ?此処の店じゃ嫌か。」
『そっそんな事ないです!寧ろ嬉しいです‼』
中「そうか。ンじゃ行くぞ。良いか、今日は遠慮なんかすんなよな。」

嗚呼もう、此の上司、イケメン過ぎて嫌になる__なんて嘘、好き。



店「いらっしゃいませ、中原様。」
そして店員さんは、私の方をちらりと見て続けた。
店「成る程、贈呈品用でございますね?」
なんと。
中「嗚呼、そうだ。流石だな。」
店「お褒めに預かり光栄です。」
恐るべし、店員さん。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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あぽー - すみれさん» ありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです。頑張ります^ ^ (2018年1月18日 1時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ(プロフ) - 凄く面白いです!続き楽しみにしてます!! (2018年1月13日 22時) (レス) id: 376cb507e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あぽー | 作成日時:2018年1月2日 1時

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