79.にぃに ページ31
とある日の放課後、少し大きな紙袋を持って探偵社へ。袋の中身は………
まぁ、後でわかるよ。
扉をノックすると、どうぞー、と声が聞こえる。平和だなぁ、探偵社。
敦「あ、Aさん!いらっしゃい。」
『お邪魔します。今お忙しいですか?』
敦「いえいえ、大丈夫です。あ、でも太宰さん今一寸出てて………」
なんだ、居ないのか。
『気にしないで下さい。此れ渡しに来ただけなので…此れ、お願いして良いですか?』
居ないならしょうがない、紙袋だけ預けよう。
敦「はい、任せてください!………ああ、でもやっぱり、少し此処で待って行きませんか?太宰さん多分直ぐ帰って来ると思うので、直接渡してあげて下さい。」
『え、でも………お邪魔じゃないですか?』
敦「大丈夫です!今入っている依頼も無いし……何より、太宰さん、Aさんと再会してから機嫌が良いんです。川に飛び込む回数も少し減ったし、若干仕事もする様になりましたし……」
一寸遠い目をする敦さん。なんだ、お兄ちゃんそんなに仕事しないのか。
嗚呼否……そういえばして無かったわ。
お兄ちゃんは自分のお兄ちゃんだから良いけど、あれが上司だったら一寸、否かなりヤダ。
中原さんで良かった…
敦「兎に角!太宰さんがあんな顔するのはAさんだけなんです!」
あんな顔って一体…
嗚呼でも、中原さんが云ってたっけ。何時も胡散臭い仮面被って何とかかんとかって。慥かに、初めて顔を見た時と、兄妹だと判った時の顔は、何方も笑顔だったけど何か感じが違った………気がする。
『じゃあ…お言葉に甘えて。』
此処なら大丈夫だと通されたのは、衝立で区切られたソファのある一角。
?「どうぞ。」
する事もないのでぼーっとしてると、目の前にコトリとお茶が置かれた。
『あ、ありがとうございます。……えーと、』
出してくれたのは、セーラ服を着た女の子。歳近そう。
ナ「ナオミと申しますの。Aさんのお話は太宰さんから色々聞いてますわ。」
?色々聞く話なんてあったっけ?
ナ「昔はにぃに、にぃに、って何時も自分の後をつけて来て可愛かったとか、雪が好きで冬になると雪だるまを作ってくれとせがまれたとか…」
うわ、微妙に記憶が在るような無いような。
『も、もう良いです…』
なんか恥ずかしい…
『ナオミさんは学生さんですか?』
ナ「はい。アルバイトで事務の仕事を。あとは兄様に付いて行ったりしていますの。」
兄妹かぁ、うちと同じだ。
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あぽー - コメントありがとうございます!最近ちょっと停滞してて…すみません……… (2017年12月19日 18時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪影(プロフ) - すごく面白いです!!更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!!!応援してます!! (2017年12月18日 18時) (レス) id: ef1099cfc1 (このIDを非表示/違反報告)
あぽー - 椎名唯乃さん» ありがとうございます!ぼちぼちですが更新していくので、今後とも是非ご贔屓に( ´∀`) (2017年12月16日 0時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
椎名唯乃(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 490a476d52 (このIDを非表示/違反報告)
あぽー - ぶっちゃけ、アニメ本編10話のアレが有りなら何でもアリなような気が…します。 (2017年12月11日 19時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぽー | 作成日時:2017年11月18日 1時