拾って部下にしたJKは元相棒の妹！？2

78.バレバレ ページ30

『うわあぁぁぁあっ！』


私は文字通りひっくり返った。

それはそうと横たわって片目だけ開けてる中原さんも素敵……

ああああー、じゃなくて！

中「大丈夫か？」
『な、なかっ中原さんいいいつからっいつから起きてっ…』
中「いつからって……つい数秒前だ。なんか殺気感じてよ。」

良かった、髪弄ってたの暴露て無さそう………


ていうか、殺気って…





SideN

起きたのは数秒前……てェのは嘘で、本当はAが入って来た時から起きてた。まァ、仮にも幹部だからな。それぐらいの気配には気付く。唯、起こしてしまったと思わせるのが嫌で狸寝入りしてたンだが。

然し。

あの行動は、一体どんな意図での事なンだ？髪弄ったと思えば、顔をじっと見てきたり。俺の顔なんか付いてたか？

………否、別に嫌って訳じゃねえンだが。撫でる手つきが優しげで心地良かったし。

俺も多分、Aが目の前で寝て居たら顔を見つめてみたりしちまうンだろうな。起きてる時はそんな近くでなんて拝めねえから。

若しや、Aも同じ考えだったり………なんてな。そんな事有り得ねえけど。







SideT

『中原さん！声も治りましたし、中原さんがなんと云おうと今日からお仕事戻らせて貰いますよ！』

中原さんが何故か今日も作ってくれた朝餉を食べ乍ら、堂々と宣言する。

て云うか、流れで今日も一緒にご飯食べてる…

中「嗚呼。ま、約束だしな。但し、無理はすンな。体調が少しでも悪化したら直ぐに云え。隠しても暴露るからな？」
『はい！』

やったぁ♪
此れで漸く中原さんとお仕事できる。二日も無駄にしてしまったんだから、その分はきっちり取り戻さないとね。

いやまぁ、無駄というか何というか、凄ーく甘やかされちゃって此れは此れで良かったというか幸せだったというか………

でもでも、矢っ張り中原さんの横でお仕事したい。あまり役に立てなくても、出来る限り近くで。だって、中原さんが許してくれたから。




其れにしても、中原さん相変わらず過保護……

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