68.不安 ページ20
『はい、珈琲です。何かやることはありませんか?』
中「ん、…アー………今ンとこ無えな。手前、宿題とかやってても良いぞ。」
『お気遣いありがとうございます。宿題は昨日のうちに終わらせてあるので大丈夫です。』
折角の休みに宿題を残しておくなんてナンセンスだね。そんなのに時間を取られてたまるか。
中「じゃあテスト勉強とか。」
『中間はもう少し先なので問題ありません。』
中「仕事に差し支えなけりゃ、友達とかと出掛けてきて良いンだぞ?人付き合いも大切だからな。」
『みんな部活が忙しい様なので。』
なんだろう、やけに勧めて来る。私はここに居るだけで充分なのに。
でも。
此れは本当に、優しいだけ…?
中「そンじゃあ、『あの、中原さん…』
中「何だ?」
『………お邪魔なようでしたら今直ぐにでも私を補佐から降ろして下さい。………其れが貴方のご指示なら、私は素直に従います。』
真逆、邪魔だからやんわりとどっか行ってろと云われているんじゃ無いだろうか。
若しそうなら、私は。
中「ち、違うぞ!手前が邪魔だなんてこれっぽっちも思って無えよ!」
『…でも………』
中「違う、そうじゃ無えンだ。本当に、手前は良い部下で良い補佐だと思ってる!………アーじゃあ、此れ黒蜥蜴の誰かに渡して来てくれ。其れから、序でに科学班のとこに行って、梶井の奴に、先週依頼した件の調査報告書早く上げろって急かして来い。」
なんか、無理矢理感が否めないような。
『はい。』
取り敢えず任せられた仕事を全うすべく、執務室を出た。
SideN
嗚呼、またやっちまった。
今のでAは、不安になったンだろうか。あんな哀しそうな顔をさせるなンて。
其れが俺の指示なら従う、か。………否、Aや周りが何と云おうと、彼奴は俺の補佐官だ。離してやるつもりは無え。
別に、仕事が無い訳でもない。でも、彼奴は。
外を歩かせると、何故か片っ端から構成員と仲良くなって帰って来る。あれは一種の才能何じゃねえだろうか。
彼奴の何がそうさせるのかは判らねえ。が、俺の知らないところで誰とも知れねえ構成員と仲良く漫談してるのも許せねえ。だってAは俺の補佐官なんだから。
他に仕事が在っても彼奴はこの部屋の外に出来るだけ出したく無え。然し彼奴は凄ェ優秀らしく、自分の事を溜めることもしねえから、結局この部屋でやることと云っちゃあ、茶ァ淹れるぐらい。
だが、それでは如何も不満らしい。
さて、如何したモンかな。
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あぽー - コメントありがとうございます!最近ちょっと停滞してて…すみません……… (2017年12月19日 18時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪影(プロフ) - すごく面白いです!!更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!!!応援してます!! (2017年12月18日 18時) (レス) id: ef1099cfc1 (このIDを非表示/違反報告)
あぽー - 椎名唯乃さん» ありがとうございます!ぼちぼちですが更新していくので、今後とも是非ご贔屓に( ´∀`) (2017年12月16日 0時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
椎名唯乃(プロフ) - とても面白いです!更新楽しみにしています!頑張ってください! (2017年12月15日 22時) (レス) id: 490a476d52 (このIDを非表示/違反報告)
あぽー - ぶっちゃけ、アニメ本編10話のアレが有りなら何でもアリなような気が…します。 (2017年12月11日 19時) (レス) id: d7427a48c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あぽー | 作成日時:2017年11月18日 1時