【テニプリ】放送委員の憂鬱

放送委員とモノマネ王子 ページ7

突然開かれたAのための会。
名付けて白石に慣れよう会や。

せやけど今のAには本人を前に…いや、声だけでも無理っちゅー話や。

「ちゅーことで紹介するわ。テニス部のモノマネ王子、一氏ユウジや」

おぉー！とぱちぱちするA

「ちょぉ待てや。何で俺が小春無しにコントせなあかんねん。」

「まあまあ人助けやと思って！小春は優しいやつが好きやねんで！」

「適当な事言うなや。ドツくど」

くそ、コイツ小春がおらんとめんどい。
いや、おってもめんどいわ。

「あー小春に会いたいー！」

「小春ちゃん？の事凄い好きなんだね。」

「当たり前やろ。いつも一緒なんやぞ」

「凄くお似合いなんだろうなぁ…羨ましい」

「！！お前わかっとるな！！しゃーないからこのモノマネ王子が力になったるわ」

なんやよくわかんないけど俺が悩んでた間になんかなっとった。
まあ良くやったA。

「じゃあまずは白石の声！頼む！」

「ええで。ゴホンッ…。なんや呼んだか？」

「えっ！！凄いっ！！」

おおおお、流石ユウジ。Aめっさ目輝かせてるやん。

「続きまして、小春」

「いや続くな！白石のままでええから適当に話してくれ！」

ちゅーか見た目がユウジやからあんま効果無いんかな。しゃーない、目隠しするしかないな。

「ユウジバンダナ貸してくれへん？」

「何に使うんや…ておいコラ！！」

良いよと言われる前に取りバンダナでAの目を隠す。

「このままや、このままで白石の声や」

「何しとるん？」

「よし、どうやA！」

「凄くいいよ！！もっと言って」

趣旨が変わってきとる気がするが、まあこれで慣れるやろ。

「いやだから、何しとんねんて。無視は酷いわー」

ホンマクオリティ高いな。なんや見た目までも白石に見え…ンンン！？

「ユウジ！？」

「はぁ？お前何言っとるん。ユウジは小春の方走ってったで。…て、黒崎さんやないか！奇遇やな！」

ユウジは数歩先の小春んとこ居た。あいつしばく。てか絶対奇遇やないから。安心し。

「え？」

まさかの御本人様登場とは…クレアおばさんもびっくりやわ…。
ゆっくりとAはバンダナを外す。

「アッ！！！スライス君ッ！！またね！！」

スライス君て何やねん。
Aはバンダナを返しにかユウジの方に走ってった。

「あ…行ってもうた。けどまた名前呼んでもらえたで！進歩やなケンヤ！」

「ソウヤナ」

シェライシより原型留めてないけど本人が喜んでるからええわ…帰ろ。

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