【テニプリ】放送委員の憂鬱

保健委員からのメール ページ16

「はぁーしんど」

俺は浪速のスピードスター！今日も張り切って行くで！と言いたいところやけど、今年初めての風邪。
大人しくベットで寝てるわけやけど…。

あいつら大丈夫なんか…？

「あ、メールや」

ぼーっとしてると、新着メールが一件、
白石からやった。


"今日ケンヤが休みやったからクラスめっさ静かやったわ。"

「なんやアイツ俺がいないから寂しいんやな…！」

顔をニヤつかせながら親友が送ってきた長文を読む。

"そう言えばお昼なんやけど、ケンヤおらんかったから頑張ってAちゃん誘ってみたわ。"

「へぇーやるやん！」

白石も成長してきとるんやな…。でもAの事やからごっつ緊張しとるんやろなぁ。

"そしたらAちゃんが笑顔でいいよって言ってくれたんや。もう嬉しすぎてケンヤが休んだことちょっと感謝してもうた。堪忍な"

「俺はお前らの成長に感動やわ！ええねん！それでそれでどうなったんや…っと」

"それでな、お昼食べてたんやけど、Aちゃんのお弁当美味そうやなーって言うたら1口いる？て言われて、ええの？って言うたらアーンしてくれたんや"

「ちょ！ニヤけるんやけど！！何もう付き合ってもええんちゃう！？」

"だからお返しにな俺からもアーンってやったらあーむって顔を紅くしながら食べてきて…もう可愛すぎて地べたに転がって悶えそうになったわ。心の中で沈めたわ、俺偉ない？"

「偉い！偉いで白石！！よく耐えた！」

"そんでな、予鈴が鳴ったんや。帰ろかって教室行こうとしたら袖をグッと引っ張られてな。
ギリギリまで一緒に居たいって"

「ちょ、急展開すぎや、何、何が起こってしまうんや！！」

"そこで抑えられなくなってしもて俺が言うたんや。好きやって…"

「ちょ、とうとう付き合ったんか！！クソ、おめでとうやん…！！嬉しいで！！そんでそんで！？」

"Aちゃんの顔がめっちゃ紅くなってな…もう可愛すぎて抱きついてもうた"

「なんちゅー青春ドラマや…！」

"ここで本鈴がなって2人でサボろうかってなったんやけど…"

「なんやなんやー！もうスクロールで焦らすなや！」

"俺は気づいてしもうたんや"

"見上げれば教室の風景、入ってくるハゲの教師"

「…ん？」

"始まる数学の授業"

「…？」

"あぁ…さっきのは全部夢だったんや…と。"



「いや夢オチかーーい！！！！！！！」

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