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弐拾四話 ページ34

中「麒麟も老いぬれば駑馬に劣るってか?『歴代最年少幹部』さんよ」

貴「何其の諺。」

中「ま、運にも見放されたしな。何せ俺が西方の小競り合いを鎮圧して半年ぶりに帰ったその日に捕縛されるんだからな。俺からしたら幸運だぜ。」

太「くくっ…」

貴「何故笑った?」

太「良いことを教えよう。明日、『五大幹部会』が開かれる。」

中「莫迦な!」

太「理由は私が先日上層部に或る手紙を送ったからだ。で、予言するんだけど。

君は私を殺さない。どころか懸賞金の払い主に関する情報の在り在処を私に教えた上で此の部屋を出ていく。
それも内股歩きのお嬢様口調でね。」

貴「お嬢様口調っ……ふっ」

太「私の予言は必ず中る。知ってると思うけど。」

中「巫山戯る………手紙?」

貴「今?」

太「手紙の内容はこうだ。『太宰、死歿せしむる時、汝らの凡る秘匿、公にならん。』」

貴「!」

中「…?…………!!真逆手前ェ……!」

太「元幹部で裏切り者の私を捕縛した。だけど、そういう手紙が来た。検事局に渡れば幹部全員百回は死刑にできる。十分な脅しだ。」

中「そんな脅しに日和る程マフィアは温くねぇ。手前ェは死ぬ。死刑だ!」

貴「そうかもしれない、けど。」

太「そう。それは、あくまで幹部会の決定事項だ。それより前に私を勝手に死刑にかけたら独断専行で背信問題になる。罷免か、最悪処刑だ。」

中「そして……俺が諸々の柵を振り切ってなりふり構わず手前ェを殺したとしても……手前は死ねて喜ぶだけ?」

太宰はにっこり。

太「ってことで、やりたきゃどうぞ?

ほら、早く。

まーだーかーなー?」

ガンッ 中也が太宰の首にナイフを刺した、ように思われたけど、違う。あくまで少し切れただけ。

太「なんだ、やらないの?『私の所為で組織を追われる中也』ってのも素敵だったのに。」

中「糞っ……真逆……ってことは二番目の目的は、俺に今の最悪な選択をさせること?」

太「そ。」

貴「ご名答。」

中「俺が嫌がらせしに来たんじゃなく、実は手前ェこそが嫌がらせをするために俺を待ってたって事か?」

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設定タグ:文スト , 腐女子 , 芥川龍之介   
作品ジャンル:恋愛
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よりどりみどり(プロフ) - konoha@早く冬になって欲しいさん» ありがとうございます!! (2016年8月7日 18時) (レス) id: 8c04121b66 (このIDを非表示/違反報告)
konoha@早く冬になって欲しい(プロフ) - よりどりみどりさん» 参加して下さりありがとうございます!見に来ました〜!これからも更新頑張って下さい!応援しています! (2016年8月7日 13時) (レス) id: 48215daa06 (このIDを非表示/違反報告)
あややん(プロフ) - よりどりみどりさん» 太中、楽しみにしてます!!…小説は、リクエスト募集、してますよ…(笑)閲覧楽しみにしてます!! (2016年7月25日 20時) (レス) id: a1ea94109f (このIDを非表示/違反報告)
よりどりみどり(プロフ) - あややんさん» 初コメありがとうございます!おお!森福…考えたことは有りますが、余り想像できない……次、太宰が捕縛されていて、VS中也のシーンなので、太中を…と笑薔薇小説ですか!是非、読ませていただきます! (2016年7月25日 20時) (レス) id: 8c04121b66 (このIDを非表示/違反報告)
あややん(プロフ) - 太中もいいですが森福も良いし…うまいです!!ありがとうございます!!更新楽しみにしてます!!もし良かったら…ですが『文豪×薔薇』という薔薇短編小説もしていますので…(笑) (2016年7月25日 18時) (レス) id: a1ea94109f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よりどりみどり | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年6月29日 18時

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