彼は私の… JN ver.2 ページ10
JN「そんな怒んないでよ」
帰り道、私の顔色を伺いながらヘラっと笑いそう話すジニョン。
学校中ではこの笑顔で騒ぐ人もいるけど私には通用しない
「別に怒ってないよ」
そんな言葉をジニョンは疑ってる様子だけど、怒ってないのは本当の事。
だって、怒る理由なんてないし…
JN「本当に?」
「本当だって、
だってあんなのいつもの事じゃん」
ジニョンが女の子に囲まれるなんていつもの事だし、それで怒ってたらきりない。
…そもそも、ただの幼馴染である私がそれを気にするのは可笑しな話し。
だけど…ジニョンの場合ちょっと違う…
JN「じゃあ…シヌと何話してた?」
「え?」
JN「廊下で、シヌと話してたでしょ?」
「あぁ…別に」
JN「別にって、なに?」
「……」
ジニョンはいつもこう、子供の頃から無い一つ変わらない。
自分はいつも女の子に囲まれてるくせに、私が男の子と話してるのを見ると問い詰めてくる…
ジニョンは人一倍独占欲が強いから、幼馴染の私にまで束縛してくるんだ
「別には、別にだよ。
別に大した話ししてない」
ため息交じりに少し呆れながらそう言うと、歩いてる私の手を引き向き合うジニョン
JN「でも…頭触ってた」
そう言って、シヌ君の真似をするように私の頭に手を置いた
「それはシヌ君が……っていうか、
ちょっと頭に手を置いただけじゃん」
JN「…誰にでも触らせるんだ」
真剣な顔してそう言ってくるジニョンに一瞬惑わされそうになったけど、
そもそも何も悪い事なんてしてないのに、
なんで私が怒られるような事言われなきゃいけないんだろう
「あのさぁ、そういうの止めてよ」
JN「…そういうのって、どういうの?」
「だから…私の彼氏でもないのに
なんでただの幼馴染のジニョンに
そんな束縛されなきゃいけないの」
JN「…じゃあ…Aの彼氏になればいい?」
「え?」
JN「彼氏になれば束縛してもいいって事でしょ?」
「……」
JN「もう…幼馴染なんて終わりにしよう」
そう言って、少しずつ近づいてくる真剣な眼差し…
これからはこの顔に毎日ドキドキさせられそう……
―ＥＮＤ―
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作者名：のん | 作成日時：2017年4月14日 12時
