彼は私の… SD ver.1 ページ3
友達はいつも私にこう聞く…
『サンドゥル君とAっていつも一緒に居るけど、どういう関係?』…って。
その度に私はこう答える、『別に…なんでもないけど…』って。
サンドゥルと私の関係なんて別に説明する程特別な関係ではない。
付き合ってるって訳ではないし、いつも一緒に居るからって家族でもない…
かと言って友達って表現もちょっと違う…
彼は私の……幼馴染だから。
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SD「A!!帰ろっ」
「うん」
放課後の鐘がなり2人で教室を出た私とサンドゥル。
最初の頃は“付き合ってるのか”って冷やかされた事もあったけど、
私達にとって一緒に帰るっていう行動は別に特別な事でもなんでもない。
親同士が仲良くて、家が隣りで生まれた年まで同じ…
今はクラスまで同じな私達にとってはこうやって一緒に居るのが当たり前なだけだ
SD「ねぇA、帰ったら何する?」
「え?」
SD「この前のゲームの続きとかどう!?」
“「今日こそAに勝つぞっ!!」”なんて、
歩きながら1人で盛り上がってるサンドゥルに私はため息をついた
「…はぁ…ったく…」
帰り道で話す事と言えばゲームの話しか美味しいお菓子の話し、
ときにはその日の晩御飯の話しだったり…本当に、サンドゥルはいつまで経っても子供だ。
高校生になった今でも、中身は小学生のまま…
「あのさ、悪いけど私今から塾だから」
SD「えっ?塾行ってるなんて聞いてない!!」
「だって言ってないもん」
SD「いつから!?どこの塾!?」
「先週から」
「駅前の塾」と私がそう答えると、
“僕も行こうかなぁ〜”なんて隣りでつぶやいてるサンドゥル
「えー、やめてよ。サンドゥルが来たら
煩くて勉強にならないじゃん…」
なんて不満を漏らす私の言葉に何の反論も返って来ないから可笑しいなと思って横を見ると、
サンドゥルは1人でボリボリとポッキーをかじっていて、
「私もも〜らいっ」と隣に手を伸ばすと素早くポッキーの箱を隠されてしまった
「ちょっと!!私にも頂戴よっ」
SD「やだっ!!」
「ケチっ!!いいじゃん少しくらい!!」
SD「だってA、2本同時に食べるじゃん!!」
“Aと食べるとすぐ無くなっちゃうんだもん”なんてふくれっ面で文句言って…
本当に…こういう所も、子供なんだよな…
彼は私の… SD ver.2→←彼は私の… CN ver.2
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作者名：のん | 作成日時：2017年4月14日 12時
