恋の宝石 (ページ3)

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はつこいページ3

「ねー、れんせんせー、すきー」

「Aちゃん、冗談はほどほどにしなよ？」

そういって、わたしのあたまをくしゃっとなでるのは、わたしのようちえんのれんせんせい。まだわかくて、とにかくかっこいい。

それに、あたまもよくてやさしい。

「れんせんせいってかっこいいよね」

「わたし、しょうらいれんせんせいとけっこんしたいな」

おんなのこたちが、よくうわさしてる。

でも、わたしはれんせんせいがけっこんしてることをしってる。

まえ、いもうとのおようふくをかうからって、ママとあかちゃんのふくうりばにいったとき。

れんせんせいと、きれいなおんなのひとが、うりばにいた。

おんなのひとは、おなかがおおきくて、もうすぐあかちゃんがうまれるみたいだった。

あんなしあわせそうなれんせんせい、はじめてみた。

わたしはかなわない。それはわかってる。

でも、

「ねー、れんせんせー、すきー」

きょうも、わたしはそういう。

「Aちゃん、冗談はほどほどにしなよ？」

わたしの、はつこい。