【オリジナル】男装女子のアイドル活動 4

157 新曲開発！ ページ7

ーー数日後。

"音楽番組の出演も決まったし、新曲作ろう！"
と言ったものの、時間が無いので、
2週間の間に進めるということになった。

というより、ちょうどいいタイミングなのだ。


「さーて、今回は4人で作詞するってことで、私達は一切手伝わないわよ」

「はい！頑張ります」


そして、ただいま打ち合わせ室に
キャッスル、振付師組、光令の総勢7名が
集まっている。


「おぉ、 頑張れぇ！
俺も張り切っていかなあかんね」


そう言って、
光令は腕まくりをしてから腕を組んだ。

みんなが承諾してくれたおかげで、
豪華な演出ができそうだ。

……作詞、
キャッスル4人の自力で頑張らないとな！


「じゃあじゃあ、
早速だけどどんな感じの曲にする？！」

「うんうん！ 俺も曲のイメージ聞いてからの方が、作曲しやすいし」


カケルンと光令が興味津々に問いただす。
うーん、私は……。


「まず、みんなの意見聞きたいかなぁ。
俺は、キャッスル1周年ってのもあるし、
それにちなんだ歌詞にしたいなって思ってる」

「ほーう。カケルンは？」


光令は興味深そうにメモを取ると、
カケルンへと話を振った。


「俺もそんな感じかなぁ。
あと、メンバーやファンへの感謝とか
込めたいなって」

「なるほど。麗くんは？」


あら驚いた。
光令、麗ちゃんのこと
君づけで呼んでたんだぁ。


「僕、英語の歌詞とか入れてみたいんだ。
カッコつけてみたい」


ブハッ！！
あの可愛い麗ちゃんがカッコつけてみたい、
とか可愛すぎかよコノヤロ！

そんな思いは、光令も同じだったようで、


「はははっ！ 麗くん可愛いなぁ」

「馬鹿にしてるの？」


笑った末に麗ちゃんにガンつけられてました。
不機嫌そうに睨む顔、麗ちゃんだから可愛い。


「柊太は？」

「えっと、俺は、サビは盛り上げたい。
サビまでは静かめな感じで」

「あぁー！ 分かるかも〜。
徐々に盛り上げていくって感じ？」

「そうそう！」


カケルンが共感の声を上げると、
柊太は嬉しげに頷いた。
そんな様子を笑顔で眺めていた光令は、
少し声を張った。


「よぉし！ ある程度のイメージは固まった
みたいやし、曲作り頑張るわ」

「お願いします！」


私達は口々に言った。


「じゃあ、みんなには悪いんやけど、
来週までには作曲済ませてくるから、
それまで待っといてください」


光令は頭に手を当て、苦笑いを浮かべた。

私達も、曲が出来るまでにやれることは
やっておかないとね。

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