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◇菊乃Side◇
・
ここまで遠い道のりだったけど
ようやく来られた
菊乃「…色々、考えてた」
廉「俺も、ずっと言わなあかんことがあってんけど…
今日全然ええタイミングなくて」
廉の声は
歌声みたいに透き通っている
廉「なあ、菊乃」
菊乃「・・・ん？」
なんだかあの雨の日の
あの温度感を思い出す
廉がゆっくり起き上がって
向かい合わせの格好で、教室の真ん中に座るあたし達
同じ、温度
廉「・・・俺、菊乃のこと好きやねん」
菊乃「…っ、」
びっくりして
息を止めたまま、廉を見つめると
夜の静寂に包まれた
菊乃「ほんとに？」
月の光が廉を照らして
幻想的な空間の中
廉が、私の手をとる
廉「うん・・・菊乃も好きやろ、俺のこと」
好きに決まってる
…ずっと、ずっと・・・
菊乃「…遅いよ、気づくの」
廉「待たせてごめんな」
あたしが夏中目を背けようとして
なかったことにしようとした気持ち
廉「菊乃、付き合おうや」
菊乃「…うんっ、もちろん・・・よろしくお願いします」
心が震えて
目頭が熱い
あたしからも
ちゃんと伝えたい
菊乃「…廉、好きだよ」
恥ずかしそうに微笑んだ廉の顔が
銀色に照らされて
息を吸うたび
ときめいて、
これが恋なんだって知らせるみたいに
心臓が高鳴った
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エリ(プロフ) - reeen1026さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです♡これからも楽しんでいただけるように頑張って更新しますのでまたご感想お聞かせ頂けたら何よりです( ´艸｀)⌒☆ 引き続きよろしくお願いします♡ (2022年8月2日 23時) (
レス) id: 46ac8ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
reeen1026(プロフ) - 毎晩更新ありがとうございます！寝る前、こちらをみるのが日課になってます！これからも更新よろしくおねがいします (2022年8月2日 1時) (レス) @page7 id: b6bfcc2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年7月31日 0時
