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◇廉Side◇
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…待って、なんやねんそれ
菊乃のことだけ守って
俺はあの調子乗ってる高校生集団を
驚かせよう思っててんけど
こんなんじゃ動けへん
俺の背中に菊乃が触れているのを感じて
体が硬直する
・・・ほんま、困るねんけど
俺の心臓の音聞こえたらどーするん
菊乃「…行った？」
廉「・・・まだ」
まだやし、
もうちょっとこのままでいさせてほしい
だって
背中におでこをぴたっと当ててきた
菊乃の真意は分からんけど
…可愛すぎるやろ
生徒達から隠れるためかもしれん
怖いのかもしれん
理由は何でもええ
・・・もうちょっとこのままそうしてや、なんて
言ったら
菊乃は…なんて言う？
廉「…行ったわ」
しゃがんだままくるっと後ろに振り返ると
同じくしゃがんだままの菊乃と目が合う
暗闇の中
ドキドキと鼓動を立てる俺の心臓は
菊乃に…聞こえてるんやろうか
菊乃「守ってくれてありがと…」
廉「…おう」
海人が描いた血まみれのセーラー服を着た菊乃
どんな格好してても可愛い
廉「・・・なあ、菊乃」
夏中言いたくて
言えへんかった言葉がある
菊乃「…ん？」
俺が不器用やから
ずいぶん遠回りした
きっと、菊乃からしたら
ずっと俺が気づくのを待っとってくれたんやろ…？
海人「次のお客さん入りまーす！」
入り口で案内人をしている海人が
ドアをあけて
菊乃「…全然話す時間ないね(笑)」
ふふって笑った菊乃が
セーラー服のスカートの裾を伸ばしながらしゃがみなおした
廉「な、俺菊乃に話したいことあんねんけど」
菊乃「…あたしもある・・・！」
菊乃がそう言ったのと同時に
次のお客さんが入ってくる
廉「…ま、残り頑張ろうや」
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エリ(プロフ) - reeen1026さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです♡これからも楽しんでいただけるように頑張って更新しますのでまたご感想お聞かせ頂けたら何よりです( ´艸｀)⌒☆ 引き続きよろしくお願いします♡ (2022年8月2日 23時) (
レス) id: 46ac8ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
reeen1026(プロフ) - 毎晩更新ありがとうございます！寝る前、こちらをみるのが日課になってます！これからも更新よろしくおねがいします (2022年8月2日 1時) (レス) @page7 id: b6bfcc2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年7月31日 0時
