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◇菊乃Side◇
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駅のホームにつくと
あたしの電車がくる合図が聞こえてくる
ふっかさんとは反対方面の電車
それなのに、よくあたしのことを家まで送ってくれた
これから来る電車に乗ったら
もう…こうしてふっかさんの隣を歩くことはなくなる
夏中探した質問の答えを見つけてからは
…こんなにあっけなく終わってしまうものなのだろうか
電車がきて、ドアが開き
ふっかさんに見守られながら
電車に乗った
ふっかさんはホームに立っていて
ああ、もうこれで終わりなんだって
いよいよ実感が湧く
大切なこの人に、
最後になんて言えばいいんだろう
菊乃「ふっかさん…」
ふっかさんはいつもの優しい眼差しで
あたしのことを見つめている
花火をしたあの日の夜空のように暗い髪
ゆるくあてられたパーマ
左耳にはピアス
深澤「菊ちゃん、」
電車の発車音がホームに鳴り響く
夏の恋が
終わってしまう
深澤「・・・ずっと好きだよ」
菊乃「あたしも、…大好きです」
何度も言ってくれたのに
あたしからはずっと言えなくて
待たせてしまった言葉
こんな形になってしまったけど
ふっかさんのこと…大好きだったんだ
サイレンと共に
ドアが閉まる
電車が動き始めて
どんどん小さくなっていくふっかさんと一緒に
過去になってしまったこの恋を想って
ずっと我慢していた涙が
一筋だけ、流れた
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エリ(プロフ) - reeen1026さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです♡これからも楽しんでいただけるように頑張って更新しますのでまたご感想お聞かせ頂けたら何よりです( ´艸｀)⌒☆ 引き続きよろしくお願いします♡ (2022年8月2日 23時) (
レス) id: 46ac8ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
reeen1026(プロフ) - 毎晩更新ありがとうございます！寝る前、こちらをみるのが日課になってます！これからも更新よろしくおねがいします (2022年8月2日 1時) (レス) @page7 id: b6bfcc2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年7月31日 0時
