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◇菊乃Side◇
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深澤「ごめん、お待たせ〜」
文化祭前日
校門の前で
こうしてふっかさんを待つのも
・・・今日が最後かもしれないと思うと、胸が痛い
頷くことしかできなくて
歩き始めても
何をどう、切り出せばいいのか分からない
ぎゅっ、って唇を噛んだまま
この夏何度もふっかさんと歩いた帰り道を通る
絞ったオレンジのような夕焼けが
切なく広がっている
深澤「…なんか言いたいことがあるんだよね？きっと」
なんで・・・
菊乃「なんでわかるんですか…」
最初から最後まで
この人には全部お見通しなのかもしれない
深澤「元気ないもん」
ほんとに周りを
・・・よく見ている人
深澤「それに菊ちゃんの方から誘ってくれるのも
初めてだったし」
ぎゅーって胸が痛い
菊乃「ちゃんと、伝わるか分からないけど…」
言い訳みたいに聞こえるかもしれない
…都合よく利用したと思われてしまうかもしれない
でも、伝えなきゃいけないことがある
菊乃「ふっかさんの隣には…もういられないかもしれないです」
ふっかさんに向き合おうとして、まっすぐ恋をしようとした
でも…できなかった
菊乃「・・・廉への気持ちを忘れようとしたし、
ふっかさんのこと、どんどん好きになったけど
でも…やっぱり・・・自分の気持ちに嘘はつけなくて…」
うん、うん、っていつもみたいに
あたしの話しを1つ1つ聞いてくれるふっかさん
菊乃「ずっと待たせてしまったのに、本当にごめんなさい…」
深澤「…大丈夫、全部分かってるよ、伝わってる
だから俺のことは心配しなくていい」
菊乃「ふっかさん…」
深澤「菊ちゃんが、本当に好きな人との恋が実ってよかった」
菊乃「実ったかは、分からないですけど…」
深澤「実るよ、きっと
大丈夫、
・・・俺が好きになった女の子だもん」
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エリ(プロフ) - reeen1026さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです♡これからも楽しんでいただけるように頑張って更新しますのでまたご感想お聞かせ頂けたら何よりです( ´艸｀)⌒☆ 引き続きよろしくお願いします♡ (2022年8月2日 23時) (
レス) id: 46ac8ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
reeen1026(プロフ) - 毎晩更新ありがとうございます！寝る前、こちらをみるのが日課になってます！これからも更新よろしくおねがいします (2022年8月2日 1時) (レス) @page7 id: b6bfcc2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年7月31日 0時
