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予報通り、雨は数時間であがって
外に出ると、
コンクリートから夏の雨のにおいが立ちこめた
紫耀「気をつけてね」
「はいっ、ありがとうございました」
ひらひらと手を振りながらも
わたしが道の角を曲がるまで見届けてくれるセンパイに
ぺこっとお辞儀をしてから、空を見上げると
ゆっくりと雲が風に流されていって
青い空が晴れわたっていた
すごく長く感じて、
それでいて一瞬だったセンパイとの時間
夢みたい・・・
道端には風に倒された自転車や葉っぱが
あちこちに落ちている
センパイのバニラの香り
せっけんの匂い
1人になった今、
なんだかすごく心細いのに
それを伝えることができない
…ごめん、って言われてしまって
いつもの優しい表情と
きれいな声で
気持ちには応えられないって
そんな風に言われてしまって
ようやく気づいた
この恋を大切にしたいって
センパイに好きな人がいたっていいって
伝えたけれど
・・・そんなのちがう
だって、そうじゃなきゃ
かしてくれたスエットも
作ってくれたサンドイッチも
わたしに向けてくれる笑顔も
意地悪な顔でドキドキさせてくるところも
・・・本気じゃなくても言ってくれる、かわいいって言葉も
ぜんぶぜんぶ
ほんとうは、ひとり占めしたいって
そんなことは思わない
側にいられればそれでいいって
本気でそう思っていたけれど
次いつ会えるか分からないのに
それをもどかしく感じるのは
…わたしだけなんてイヤだ
センパイも寂しいって
恋しいって
思ってないなんてイヤだ
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エリ(プロフ) - reeen1026さん» コメントありがとうございます!!そう言っていただけてとっても嬉しいです♡これからも楽しんでいただけるように頑張って更新しますのでまたご感想お聞かせ頂けたら何よりです( ´艸｀)⌒☆ 引き続きよろしくお願いします♡ (2022年8月2日 23時) (
レス) id: 46ac8ccdd8 (このIDを非表示/違反報告)
reeen1026(プロフ) - 毎晩更新ありがとうございます！寝る前、こちらをみるのが日課になってます！これからも更新よろしくおねがいします (2022年8月2日 1時) (レス) @page7 id: b6bfcc2f76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年7月31日 0時
