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◇紫耀Side◇
・
紫耀「いーの？俺の後輩ちゃんにこの前体育祭で見られたけど」
ゆり「うふ、私は大丈夫よ」
バレたのはあの時がはじめてだったから
俺はめちゃくちゃ焦った
学校中にバレたらどうしよう
ゆりちゃんの彼氏にバレたらどーすんだって
ウブちゃんと目があった瞬間、
一瞬で血の気が引いたような感覚になった
ゆり「だって…そのほうが刺激的でしょ？」
きっと、こういうこと言うゆりちゃんに
なんて最高な女なんだ、って
ほとんどの男は燃え上がるんだろうな
ただ最近の俺は
男が喜ぶ言葉は言うのに、
…俺の喜ぶ言葉は言ってくれないゆりちゃんに嫌気が差す
遊びではじめた駆け引きが
オセロみたいにくるっと本気の恋に裏返るのに
そう時間はかからなくて
俺はゆりちゃんのこと
・・・全身がとろけそうなほど好きなのに
彼女は全然俺に興味なしで
俺のことを都合よく利用して遊ぶ
ゆり「ひらのくんとのカンケイが1番刺激的よ」
紫耀「…知ってる」
怒りをぶつけるみたいに
ゆりちゃんを自分の方に勢いよく引き寄せて唇を奪う
俺が心配してた、バレるかもしれないってのも全部
スリルとして楽しんでるんでしょ
それで俺のこと本気にしてないくせに、
期待させるようなこと言ったりするから
俺、どうにかなっちゃいそうなのに
…そういうの、全然知らねぇよな
紫耀「…俺、そろそろ行くわ、バイトあるし」
今日もゆりちゃんはカワイイ
でもそんなことは言わない
時々夢に出てくる君にさえ
僕はなにも言えないまま
どれだけ平気なフリをしても
何度偽りの言葉で気持ちを隠しても
この恋からは全然
…抜け出せそうにない
・
To be continued... 。*・◇
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年6月23日 0時
