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菊乃「え、怖くてドキドキって思ってたのが好きのドキドキかもって？」
「うん・・・」
菊乃「それって吊り橋効果的な？(笑)ウケる！(笑)」
「…もう、真剣に話してるのに・・・」
菊乃「ごめんごめん(笑)だってなんか信じられなくって」
菊ちゃんにセンパイへの気持ちを話したら
冗談だと思ってるのか、信じてもらえない
菊乃「だってA、あーいうチャラそうな人興味ないと思ってた」
「チャラい、のかな…」
菊乃「いろんなウワサ聞くよ」
そういえば神宮寺さんも
センパイはチャラいから気をつけてね、って言ってたっけ…
神宮寺さんは
センパイと吉田先生のコト、知ってるのかな…
「菊ちゃんは前の彼氏さんと付き合ってた時、他の人のこといいなーって思ったりした？」
菊乃「んー、それはなかったかな」
「そっか…」
菊乃「Aはどうしたいの？海ちゃんより平野先輩がよくなった？」
「…ううん、だって、わたしは海人くんのこと大好きだし、彼女だし」
海人くんへのキモチは変わらない
今までもこれからも、ずっと大切なひと
菊乃「だったら大丈夫だよ、先輩は忘れよ」
「大丈夫、かな…」
菊乃「うん、Aが海ちゃんに冷めたとかじゃなくて良かった」
「うん、そういうんじゃない」
菊乃「先輩ってオーラあるしさ、きっと好きってより
芸能人に会った時みたいな、そういう感情になったんだと思うよ」
「…のかな」
菊乃「うん、だから思い詰めすぎないようにね」
そうだよね
男の人で
2つも年上で
ちょっぴり怖いのに、優しいところもあるからそう思っちゃうだけ・・・なはずだよね
センパイのことほとんど知らないのに
こんなに気持ちが混乱するってことは
逆に、この感情を忘れることも簡単にできる…はず
「ありがとう菊ちゃん」
菊乃「もちろんだよ〜あたしもまた色々相談させてね」
晴れわたる空の下、
ぎゅーって菊ちゃんに抱きしめられながら
センパイのことは忘れようって
もう一度心に誓った
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作者名：エリ
| 作成日時：2022年6月23日 0時
