◇・*。放課後のシンデレラ２。*・◇ (ページ37)

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「好きです付き合ってくださいとかじゃないんだ？」

菊乃「うん、あたしの気持ちも知ってるしね」

「キャプテン、オトナだね…」

わたしの発言に菊ちゃんは

うんうんうん、って3回も頷いた

菊乃「そうなの、大人なの、ステキなの・・・廉が持ってないものを全部持ってるって感じ」

屋上から校庭を見下ろす横顔は

廉くんかキャプテン、どっちを想っているのだろう

「でも廉くんはどうするの？」

菊乃「もうムリかも・・・完全に玉砕したし」

菊ちゃんと廉くん

きっとお似合いなのに、なんでうまくいかないんだろうって思いながらも

いつもふざけてるけど、周りが見えていて

実は大人な一面を持つ深澤キャプテンのことを知っているからこそ

最初はびっくりしたけれど、

…この2人もたしかにすごーくお似合いかも、なんて思い始めたりした

菊乃「それにね、深澤さんに告白されて、めちゃくちゃびっくりしたけど・・・不思議と、嫌じゃなかったの」

うっとりした表情で

微笑む菊ちゃんの頬が少しだけ赤い

菊乃「だからゆっくり時間をかけて、もっと深澤さんを知っていきたいかな」

「うん、菊ちゃんが幸せになる道を選べるように、わたしいつでも相談にのるからね」

菊乃「ありがとう、Aがいるだけで心強いっ」

卵焼きをぱくっと一口食べて

ふふって見つめ合う

菊乃「それにAと海ちゃんを見てるとね、すごくいいなーって思うんだ…

あたしもあんな風に大事にされたいもん」

海人くんの話題があがって

ドキッと心が痛む

「…うん、そのことなんだけどね・・・」

言おうかどうか迷ってたけど

勇気を出して、相談してみようかな

菊ちゃんは中学生の時3年間付き合っていた彼氏がいたし

付き合ってる人がいるのに

・・・感情が揺れ動いてしまうことって、あるのかなって

聞いてみても・・・いいよね

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