◇・*。放課後のシンデレラ２。*・◇ (ページ34)

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今日は期末テスト前最後の朝練で

朝7時なのに夏の日差しは

もう校庭をギラギラと照りつけていた

レナ「えーっ、昨日の夏祭り、Aちゃんも行ったんだ！」

「キャプテンと岸さんには会ったんですけど…」

レナ「そーなんだ(笑)

私は勇太と2人でデートだったんだけど、ふっかたちには会わなかったなぁ」

レナさんと更衣室を出ながら昨日の夏祭りについて話していると

すぐ横の体育館から神宮寺先輩が出てきた

神宮寺「おはよー」

神宮寺先輩はレナさんの彼氏さんであり

バトミントン部キャプテンの3年生

レナ「後輩のAちゃん、可愛いでしょ」

神宮寺「こんにちは、うちのがいつもお世話になってます」

体育着姿でにっこりと微笑んだ神宮寺先輩

レナさんと一緒に帰ったりしているところを見かけたことがあるけど、お話するは初めてだ

「こ、こんにちはっ」

スマートで紳士的で

レナさんととってもお似合いの人だと思う

神宮寺「今日は朝から天気がいいね」

レナ「もう真夏みたい」

神宮寺「そりゃそうよ、期末終わったらいよいよ夏休みだもん」

2人が話していると

体育館のドアが開いた

紫耀「ジン～」

神宮寺「おー、紫耀」

紫耀「今日の練習メニューどこだっけ…お、レナもいるじゃん」

レナ「おはよ」

突然登場した、

昨日ぶりのセンパイ

朝日を浴びて颯爽と登場する姿がまぶしい

でもそれは太陽のせいじゃないって

今日のわたしはもう、気づいてしまっている

紫耀「ウブちゃんおはよう」

なかったことにしようって

昨日決めたひみつのキモチ

「…おはようございます//」

いとも簡単に

鳴り響く鼓動は

わたしの小さな決意をかき消すかのように

どんどん音を速めた

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