◇・*。放課後のシンデレラ２。*・◇ (ページ26)

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◇菊乃side◇

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廉と海ちゃんと合流した頃には

Aの鼻緒がかなり危うい状態になっていた

海人「大丈夫？痛いとこない？」

「…うん」

頷きながらも

Aは元気なさそうで

海ちゃんの横で2人のやりとりをひっそり見守ってる廉も

心配そうに、だけど無言でAのことを見つめていた

廉にはトイレに行ってる間

さっき深澤さんに買ってもらったりんご飴を持っててもらってた

菊乃「…ごめん廉、りんご飴ありがと」

廉「・・・あ、うん」

なんだか今日はずっとよそよそしい廉

告白してもいないのに

気まずくなって

遠くなってしまったような距離感

海人「ごめんね、気づいてあげられなくて」

「ううん、全然だよ…」

海人「ずっと歩くの大変だった？」

海ちゃんはいつでも優しくて

Aを大事に、大事にしているのが伝わって

ほんと、いい彼氏だなって思う

海人「ケガしちゃったら危ないから帰ろっか」

「うん…」

Aのことを気にかけながら

帰りの方向とかを携帯で調べる海ちゃん

…Aみたいに愛されてたら幸せだろうな

海人「ごめん、オレAちゃんのこと家まで送って帰るけど、2人は夏祭り楽しんでね」

「ごめんね・・・」

菊乃「えっ、」

2人は楽しんでね、って…

・・・それって廉とあたしってこと？

てっきりあたしたちも一緒に帰るのかと思った

それに今日の廉は

…あたしと一緒にいたがらないと思うけど・・・

廉のほうを見ると

腕を組んで海人のことを見ながら

廉「ん、またな」

って言った

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