◇・*。放課後のシンデレラ２。*・◇ (ページ13)

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◇菊乃Side◇

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体育祭から1週間がたって

本格的に梅雨入りする

連日の雨で今日も部活は休みだから、

Aと隣の駅のタピオカ屋さんに放課後来た

「2人で遊ぶの、久しぶりだね」

菊乃「ね、嬉しい！」

中間テストが終わってからはすぐ

体育祭準備で忙しかったし

久しぶりにゆっくり話したいなと思って

あたしから誘った

そしてもう1つ目的があって・・・

…廉への気持ちを、Aに打ち明けること

菊乃「あのねA、相談っていうかなんていうか…、あるんだけど・・・」

ちゅるちゅるとタピオカを飲んでいたAが

心配そうな表情であたしをすぐに見た

「…どうしたの？」

菊乃「あ、いや、あのね…」

別に告白してるわけじゃないのに緊張してる

そういえば、恋愛相談は深澤さんにしてきたけど

相手が廉って口にするのは今回が初めてだ

・・・なんか、名前を口にするのは

必要以上にドキドキする

菊乃「あたしね、好きな人がいて…」

Aの表情が

パッと明るくなる

菊乃「・・・廉、なんだよね…」

『きゃーっ！』ってAが歓声を出すから

思わず笑みがこぼれた

「すっごくいいと思う！」

菊乃「ほんと？(笑)」

「うんっ、お似合いだし、2人仲良しだし、かわいい」

廉の気持ちを全然知らないAが

べた褒めしてくれて

一瞬、この恋の大変さを忘れそうになる

「わたし、応援するし協力できることあったらするから言ってね」

菊乃「ありがとう、廉が鈍感で困ってるから相談させてね(笑)」

「ふふっ(笑)」

廉がAのことを好きなことを知ってから

なんとなく気が引けて自分の気持ちは言ってなかったけど

そんなのただの言い訳だって気づいて、打ち明けることにした

自分が正々堂々頑張ればいいんだし

少しずつ変わろうって

そう思えてるのは

深澤さんのおかげ

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