◇・*。放課後のシンデレラ。*・◇ (ページ9)

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◇海人Side◇

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【部活終わったよー】ってAちゃんからラインが入った時に

ちょうど駅にいたから

今朝待ち合わせした桜の木にもたれかかってAちゃんのことを待つ

朝も一緒に登校して、帰りもこうして一緒に帰れるなんてうれしい

朝も可愛かったし…と思った瞬間、

『なぁ海人はさ、そういうことしてないん？』って

冗談まじりに言った今朝の廉の言葉を思いだして

カァーっと体温が上昇する

好きだよ、って伝えるのとか

自然に手も繋げるように頑張ってるんだけど

やっぱり次は

キ、キスだよね・・・？

目を合わせるだけで未だにドキドキするのに

できんのかなぁ、オレに…

廉はヘンタイだからもちろんそれ以上の意味を含めてオレにしゃべってるんだと思うけど、

チューなんてしたことないし

しかも、相手は大事な大事なAちゃんで

緊張しないほうがおかしいよね…？

そうだよ、うん

深く深呼吸をしていると

遠くからAちゃん、廉、菊ちゃんが歩いてくるのが見えた

廉と菊ちゃんに挟まれて歩いてるAちゃん

いつもより余計ちっちゃく見えて、かわいすぎる…

てっててってっ、ってオレのところに走ってきたAちゃん

「海人くんっ、待っててくれてありがとう」

海人「ぜんぜんだよ」

ほんとAちゃんのためなら余裕でいくらでも待てるよ、オレ

海人「部活どうだった？」

「レナさんっていうマネージャーの先輩がね、すごく優しかった」

海人「よかったぁ～…人見知りしちゃうかもって心配してたもんね」

「廉くんもいたし」

部活で動き回ったからなのか、

Aちゃんのほっぺが淡いピンクに火照ってて

みんなの前だからさすがにできないけど

今すぐぎゅーって抱きしめたい気持ちを必死に抑えた

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