◇・*。放課後のシンデレラ。*・◇ (ページ43)

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◇菊乃Side◇

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廉と肩を並べて

学校を出る

意外とありそうでなかった、2人きりで帰るっていう状況を意識しすぎて

ずっとドキドキしてる

なんか

廉、

菊乃「背伸びた？」

・・・って、あたしの意識しすぎかな

廉「かも(笑)」

あたしを見て笑った廉は

背が高いから首をちょっとかしげて

キラキラの笑顔でそう言った

・・・こんなに免疫なかったっけ、あたし

たわいのない話しかしてないのに

廉の存在がまぶしい

廉「あ、なぁ」

廉が急に立ち止まって

カバンの中を探し始める

菊乃「また忘れ物？」

廉「いや、ちゃう…」

カバンからゴソゴソと廉が出してきたものは

廉「はい、コレ」

菊乃「・・・え、あたしに？」

ピンクのリボンに包まれたプレゼント

廉「誕プレ俺だけあげれてなかったし…・・・ほい」

え、ちょっとまって

予想外の出来事にびっくりして

そして、何よりも嬉しすぎて、

心が状況を理解できないまま、廉のことを見ると、

廉はちょっと照れくさそうに目線を外しつつ

口元を嬉しそうにゆるませた

菊乃「ありがとう、あけてもいい？」

頷いた廉を見て袋を開けると

うすむらさき色のきれいなシュシュが入ってた

ゴールドで縁取りされててきれい

菊乃「かわいすぎる！ありがとう廉」

廉「みんなの前であげんのなんか恥ずいやん・・・やから遅くなった」

廉っていつもふざけてるけど、

でも本当は誰よりも優しいってこと

あたしは分かってる

…だからいつかあたしのこの気持ちにも気づいてくれたらいいのにな

なんて・・・淡い期待を抱いて

シュシュを握りしめたまま

伝えたい気持ちをぐっと飲み込んだ

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