◇・*。放課後のシンデレラ。*・◇ (ページ22)

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あっというまに5月に入る

　

今日は菊ちゃんの誕生日で

中間テストの1週間前だから部活もおやすみで、

わたし、菊ちゃん、海人くん、廉くんでファミレスでお祝い中

「はいっ、これプレゼント」

わたしからは淡いピンク色のリップグロス

似合うと思ったんだ

菊乃「ええーっこれほしかったやつ！ありがとうA～～～～」

隣に座っている菊ちゃんがぎゅーってハグしてくれてる間に

海人くんもゴソゴソとカバンからプレゼントを取り出す

海人「オレからはこれ、菊ちゃんおめでとう」

海人くんが手渡ししたのは

ポストカードほどの大きさの紙の上で

制服を着て笑顔でピースしてる菊ちゃんのイラスト

周りには色とりどり菊の花もたくさん咲いている

菊乃「えっ、嬉しい！ありがとう海ちゃんまで！」

嬉しそうにポストカードをのぞきこむ菊ちゃんを見て

ほっとした表情をした海人くんと目が合って

ふたりでそっと微笑む

　

廉「え、なあまってまって！

俺聞いてへんねんけど、海人お前までプレゼント用意したん？」

海人「おとといね、Aちゃんとしゃべってたら

今日が菊ちゃんの誕生日だって言ってたから昨日放課後描いてみたんだ」

廉「なーまって～や、ずるいわぁ～～～～」

海人「ごめん(笑)」

廉「俺知らんもん、

だって、今朝Aから今日菊乃の誕生日だって聞いたし」

菊乃「覚えてなかったの？ひどーい」

おおげさに落ち込むフリをする菊ちゃんを見て

あたふたする廉くんが面白くて笑っちゃう

廉「ちゃうやん～～～わかった、特別にドリンクバー奢ったる」

海人「ほんと？やったあ」

廉「お前ちゃう！菊乃だけや」

菊乃「アハハ(笑)」

大声でぎゃあぎゃあ言ってる廉くんだけど

菊ちゃんは嬉しそうでよかった

菊乃「あたしドリンクバーじゃなくてティラミス食べたい」

廉「え、これ？高いやん」

菊乃「すみませんティラミスひとつください」

廉「おい！(笑)」

海人「俺も、ショートケーキください！Aちゃんどうする？」

廉「おいおいおい～～～～」

「私はピーチゼリーお願いします」

廉「もーほんまに！(笑)」

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