公安所属ヒロイン/共同捜査/仕事の仲/相澤先生 (ページ50)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:21,420 hit

50 ページ50

_

ふとターゲットに目を移すと、だいぶ人だかりが減っていた。

A(…やるなら今がチャンスね)

そう思い、Aはターゲットがいる方向へ向かった。

途中、相澤がサーブしているシャンパングラスをサッと手に取り、アイコンタクトを送った。

相澤(…ターゲットに接触か)

Aは、シャンパンをすぐさま半分くらい飲んだ。

そして、フラフラとターゲットに近づき、軽く肩をぶつけた。

『キャッ、すみません…！だ、大丈夫ですか…？』

申し訳なさそうな顔でターゲットに上目遣いをした。

ターゲット「！、いや、君こそ大丈夫か？足元がおぼつかないようだが」

『えぇ、少し飲みすぎてしまったみたいで…ご迷惑をおかけしてすみません。お怪我はありませんか？』

と首をかしげ、ジッとターゲットを見つめた。

ターゲット「私なら大丈夫だよ。それより君は1人なのかな？こんな美人が1人だなんて珍しい」

『はい、実は友人が関係者で招待されていたのですが、急に彼女来れなくなってしまって。本当だったら一緒に来るはずでした』

ターゲット「そうなのか。なら、一緒にどうだ？」

『えっ！よろしいんですか？有名な方とご一緒できるなんてとっても嬉しいわ』

ターゲット「なんだ、君は私の事を知っているのか？」

『もちろんですよ。だってとっても有名な方じゃないですか』

ターゲットの好みに合わせた化粧、

少し露出が多い黒のドレス、

男心を刺激する仕草、

これらを武器にすれば、ターゲットに接近するのは容易だった。

相澤(…さすがってとこだな。これで第一段階クリアか)

_

2章へ続きます。