公安所属ヒロイン/共同捜査/仕事の仲/相澤先生 (ページ38)

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アングラヒーローを経て、公安に属する身だ。

この世界で生きている限り、
自身に平和な日常は訪れないとAは理解している。

だが、それが不幸だとかは思わない。

ただただ自身の生きる道だと理解している。

相澤(…何を考えているんだ。この人はたまに表情が分からなくなる)

相澤「どうかしましたか」

『いえ…ただ、イレイザーさんと一緒に居れて幸せだなって思っただけです』

と、意味ありげにAは笑いながら言った。

相澤「…それはなにより」

近くに人が居ないとはいえ、誰がどこで見聞きしているかは分からない。

だから、シチュエーションに合った会話をしないと不自然になる。

本心ではないとは分かっていても、どこか調子が狂うと相澤は思った。

『だんだんと人の流れが変わってきましたね。そろそろ移動しましょうか』

相澤「そうだな、(ビルを)通り過ぎて向こうへ行こう」

2人はベンチから立ち上がり、恋人同士らしくAは相澤の腕に自らの腕を絡ませた。

相澤「…はぁ」

『嫌そうにするの止めてください。ため息もやめてください』

とAは小声で言った。

相澤「そういうわけじゃありません。お気になさらず」

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