公安所属ヒロイン/共同捜査/仕事の仲/相澤先生 (ページ22)

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A(やばい…！勘付かれた…！)

気配の消し方や動きから察して誤魔化しても無駄だとAは思った。

『…あら、随分と勘がいいのね』

「ヒーローか？それにしては見ない顔だ」

A(私の事は知らないか…なら、そこまで核心に近い人間ではないのかも)

『えぇ、売れっ子でもなんでもなく細々とやっているもので』

ニコッと嘘くさい笑みを向ける。

「いいから、ちょっとこっち来てもらうぞ」

と、人がいなさそうな方向を示し、歩くよう促される。

A(ここで目立った行動はできない、ある程度離れたら対処するか。こいつ1人なら余裕ね…)

促された方向へ歩く、周りに誰もいない場所まで来たら、相手は歩みを止めた。

その瞬間、Aはクルッと振り返り、相手の動きを個性で止め一気に畳み掛けようとした。

…だが、上手くはいかなかった。

Aが振り返ると同時に、別方向から小さな弾丸が肩へと当たった。

『…！？』

痛みはさほどなく、チクッとする程度。

『…いきなり酷いじゃない、まだ話もできていないのに』

「話なんて無用だよ。どんな個性を持っているか分からないからね」

A(まぁ、そうくるか…。打たれたとは言え体は動きそう、戦闘で処理できるかしら…)