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8K 優しい雨 ページ8

2017年

スタジオを出ようとしたら
雨が降っていることに気づいた。


今日傘持ってきてへんのに…


『乗ってく?』

隣の丈くんが口を開いた。

「え、いいの?!」
丈くん車で来てたんやっけ


『いいよ、傘持ってへんねやろ?』

「ほんまに?えーーーーありがとう!」






そんなこんなで丈くんの車で送ってもらうことになった。運転する丈くんはかっこいい。



近くて緊張する。


「じょうくん運転上手やね」

当たり障りのないことを言ってみる。




『そんなん初めて言われたわ』

「上手い下手とかあんまりわかれへんけど」

『なんやねん』


柔らかく笑ってくれる丈くんが好き。






『…前見てろって』

丈くんの言葉に我に返った。
ずっと見れられるなあ


丈くん真剣な顔で運転してるし邪魔しやんとこ。

前は向いてるけど丈くんを感じる体の右側に神経が集中して、なんだかそわそわしてしまう。



「一個聞きたいことあんねんけど、いい?」


『いいけどそんなん聞かれるとなんかちょっと嫌やわ〜』


「ちゃうねん、なんかさじょうくん2人のとき優しいやん。それなんでなんかなーって思って」





ずっと思ってたことだった。
2人でゆっくり話せる機会なんてレッスン以外では久しぶりで、衝動的に聞いてしまった。



『優しいか…?』

「うん、優しいよ。みんなおると俺のこと嫌がるのに、誰もおらんと突っ込んだりせえへんやん。」

『まあ…うん…』



「俺は…どっちもすきやけどな!」

『…おぉありがとう』


ちょっとおどけた顔でありがとうっていう丈くんはかわいかった。なんで優しいのかは教えてくれへんかったけど。

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作者名:ぽんぬ。 | 作成日時:2019年9月26日 1時

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