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部屋に2人。
2人して目が冴えてしまって床に座ってベットに寄っかかる。
「じょうくん色々ありがとうな〜」
『おう
…大橋さ』
「ん、どうしたん」
『今…まじめに話聞ける?』
「うん?聞けるよ?」
『…ほんまに?』
「うん、いつもまじめに聞いてるって!」
『いつもは嘘やな
あのさ、俺……大橋のこと好きやねん』
「………え」
ちょっとトロンとしてた目をパッと見開いて
信じられないとでも言いたげな顔で俺をみる。
まあそうなるよな。
『いいよ、なんも言わんで
ただ好きってだけ。伝えとこうと思って』
俺は今、大橋の言葉が欲しいわけでもないけど
やっぱりこの沈黙は少し俺を怯ませる。
目を見て好きと伝えられたものの
少し気まずくて宙を見つめる。
「…俺も……」
隣から微かに聞こえた声。
聞き間違いでなければ「俺も」と言っていたはず。
え??
ふと隣を見ると少し涙をためたような瞳に捕まって
「俺も好きやで」
耳を真っ赤にした大橋が確かにそう言った。
いや、わからん大橋のことやから
仲間として好きとかそう言う解釈をしてそうで
『…大橋、俺は恋愛的な意味で言ってんで。』
「うんわかってるよ。」
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作者名:ぽんぬ。 | 作成日時:2019年9月26日 1時