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3J ヒーロー ページ3

2015年末



分かってる。一緒にいたら分かってしまう。
最初はいつもニコニコしてる子やから悩みとかないんかなって思ってたけど、全然違うかった。


人一倍悩んで努力して
それでもみんなの前では笑うのが大橋。
いじられてもうざがられてもニコニコしてる。



でも今日はどう考えたってあいつは体調が悪そうやった。

スタジオを出てまとくんたちと帰路についたはいいものの、自主練したいし残ると言った大橋を1人にするのはなんというか心配で


『え、ちょっと待って忘れ物したかも。先帰ってて!』

そう伝えて走ってスタジオに戻った。

手ぶらで戻るよりはと思い、自販機でスポドリを買ってスタジオに入ろうと思った時、ドアの細長いガラスの向こうで倒れている大橋が見えた。



めちゃくちゃ焦った。
救急車呼ぶ?まとくん呼んだ方がいい?


よく見たらしんどそうなのに変わりはない大橋の顔はそこまで険しくなく、どこか安心したような表情だった。

直前までいろんな考えを巡らせてた俺だったが、大橋のその顔を確認した瞬間、無意識にドアを開けていた。

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作者名:ぽんぬ。 | 作成日時:2019年9月26日 1時

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