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「いいか… ドラム王国は…ウギ！ 世界政府の加盟国だ！」
「………。」
苦し紛れに言うワポルの言葉にAは眉を寄せる。"世界政府" その言葉はこの世界にとって
「いいか、これは"世界的大犯罪"だぞ！？」
「(善か悪かーーー…。)」
この世界を読んでいたから考えさせられる。いや、私たちの世界でも必ずしも国の機関が正しく機能しているとは言い切れない。それでも
「だからそれも関係ねェんだ!!!」
「！」
強く言い放たれたそれにドクリと鼓動が跳ねる。
「…これは俺のケンカだからな!!!」
「(ルフィ………)」
「コノ…麦カバが!!消化してくれる！！」
そう言って口を大きく開けるワポルだが、ルフィの指が伸びるだけで笑う彼にAは笑みが浮かぶ。
「まだだ！バクバク食！ベロ大砲！！！」
「ベロが大砲になった！？」
「消えろ！！」
「ああああ…!!」
「ルフィ！！」
バキュウン！！！
踏み出すも砲弾は壁に大きな穴を開けて飛び出して行く。
「！」
「まっはっはっは!!!カァアバめ!!!油断したな!!!」
「「そりゃ…
お前だ/アンタだよ」」
ワポルの背後へ回避していたルフィがワポルの両肩を掴んで体を巻き付ける。Aはその光景を見てくすりと笑った。
「ゴムゴムの…… ボーガン！！！！！」
ボカァ…ン！！！
天井から吹っ飛んだワポルを追ったルフィを壁の穴から追いかける。
「何の覚悟もねェ奴が人のドクロに手ェ出すな!!」
たどり着いたドクロの旗に舞う桜が雪の中に淡く彩った。
「ゴム…ゴムゴム……ゴム……の!!」
ルフィがこれまでにないほど両手を後ろに伸ばしていく。下を見れば色濃い桜色の帽子がこちらを見上げていた。
「バズーーーーカーーーーーー！！！！！」
ドゴォ…ン！！！！
勢いのあまりに風が轟く。一瞬にして消え去ったワポルにドラム王国はただただ静観する。
「(これで…この国は終わったーーー。)」
雪が手のひらでゆっくりと溶けて消えていく。王が倒れてなお、雪は何の変哲もない。きっとこの国の本質も…変わらない。大丈夫。
「ドクトリーヌ……ドラム王国が……!!」
「この国は………ドクロに敗けたのさ。ヒッヒッヒ」
雪散る中で桜舞うドクロが一人でに笑った気がした。
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natto710(プロフ) - Chaosさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！今後ともよろしくお願いします＼(^^)／ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: ca90458da5 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます。 (2019年11月15日 0時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イト | 作成日時：2018年10月26日 9時
