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「ここが･･････」
ぶるぶる震える体を摩りながら甲板に出るとルフィとウソップが嬉しそうに雪ではしゃいでいる。
ドラム缶のように並ぶ大きな山々が見えて思わず感嘆の息を吐く。
「異世界〜〜〜･･･････。」ぶるぶる
「寒いなら中入ってろ。」
寒すぎて思わず座り込めば見張り台にいたゾロが呆れて言ってきた。でも見てみたかったんだもん、夢あっていいじゃん、初めての冬島。
「！」
いま･･
ちらりと見えた小さな背と桜色の帽子に目を丸くすると船が岸に差し掛かった。それと同時に
カチャカチャカチャ･･
「そこまでだ、海賊共。」
木陰に隠れていた島民たちから一斉に銃口を向けられた。辺りを一見すれば一人だけ武装した筋肉質で熊のように大きな男が前に踏み出した。
「速やかにここから立ち去りたまえ」
「おれたち医者を探しに来たんだ！」
「病人がいるんです！」
ドルトンと思わしき男にルフィとビビが訴えかけるが、島民たちの眼は厳しく嫌悪が混じっているのが一目見て分かった。
「おーおー、ひどく嫌われてんなぁ。初対面だってのに…」
「･･････海賊がいい存在ではないのは確かだよ。」
タバコの煙を吐くサンジが隣に並んだ。少しの動作があれば撃たれそうな雰囲気でこれは…
「口答えするなぁ！」
ドゥン！！
「っ！？」
「うわぁ！」
島民の1人がサンジの足元に撃ち込んだ。
「やりやがったな…！」
「サンジ、抑えて！」
島民を睨み上げるサンジにAが制するように前に出る。怯む島民がもう一発打ち込もうと私に向かって構えた。
「待って！！」
ドンッッ‥！！！
ビビが大声を上げた矢先、引き金が引かれた銃口から銃弾が放たれた。
「っ‥！」
「「A！？」」
「Aちゃん！？？」
撃たれた腕から血が流れ出る。真っ青になったサンジが怒りに震えているのが見えてそっと声を出した。
「サンジ…、･･大丈夫だから。」
「大丈夫なことあるか！！俺なんか庇ってレディに怪我を負わせるとは‥」
「"なんか"じゃないよ。」
「え････」
そっと握りこぶしが温かな何かに包まれて呆けた声が出る。
「私が守ったモノをそんな風に言わないで。」
この船で一番の年下とは思えない、驚くほど真っ直ぐな瞳がそこにあった。
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natto710(プロフ) - Chaosさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！今後ともよろしくお願いします＼(^^)／ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: ca90458da5 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます。 (2019年11月15日 0時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イト | 作成日時：2018年10月26日 9時
