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ガタッ
「ナミ？」
突然した物音に近くにいたAが不思議に思って振り返った。
「…ハァ、ハァ」
「ちょっ、何この汗！突然何…」
体全体が火照り、必死に呼吸するナミにAは駆け寄って汗を拭おうと手を伸ばす。
「熱！？酷い熱…」
ハンカチを取り出しナミの額を拭う。
「…誰」ガシッ
「…ナミ？」
声を大きくしようとした矢先、それを止めるようにナミがAの腕を掴んだ。
「ダメよ…。」
「何言ってんの！こんなに酷い熱が出てんのに、」
体を起こすナミを支えながらAが訴える。
「…アンタも…新聞読んだんじゃないの？」
息を整えながら、深刻な表情でそう口を開くナミにAは開いた口がふさがらない。
「･･･いいから、黙ってて。ただでさえ･･時間がないのに、こんなところで･･私が足止めなんてさせるわけにはいかないじゃない。」
そう言って立ち上がろうとするナミだったが、足にふんばりがきかずに上手く体を動かせない。
「……足止め？」
「A？」
がしりとナミの両肩を掴んで支えるAが真っ直ぐと見つめる。
「あたしはそうは思わない。確かにあの新聞を見て、早く着くに越したことはないけどさ。」
そう言ってAは持っていたハンドタオルで優しく汗を拭った。
「とりあえず熱は測ろ。ここには医者がいないから、対処する時に症状だけでも分かってる人がいた方がいいよ。」
「大丈夫よ、ただの風邪だわ。それ「ナミ。」…」
また甲板に戻ろうとするのを引き止めてナミを睨む。
「グランドラインは甘くないんでしょ？ただの風邪ならいいけど、甘く見ない方がいいよ。」
「〜分かったわよ！も…
「ちょっ…」
そう言ってナミが倒れた。全身から汗が吹き出てるこの状況、絶対ただの風邪じゃない。
「・・・・私のせいじゃないからね？」
そして間も無くみんなが集まることになる。
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natto710(プロフ) - Chaosさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！今後ともよろしくお願いします＼(^^)／ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: ca90458da5 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 更新楽しみにしてます。 (2019年11月15日 0時) (レス) id: c7227097e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イト | 作成日時：2018年10月26日 9時
