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「…さすがに、一緒に過ごし過ぎた…か。」
前世のAと出逢った後、そしてAが亡くなる前。記憶がところどころ、朧で曖昧だった。
「……そ。私が死ぬ前に式神を放った。…殺生丸と犬夜叉の記憶を封印する為に。」
「それは一体どういう事だ!?」
ズサーッ
突然滑り込んで来た火鼠の衣にAは苦笑する。
「犬夜叉……。」
のも、束の間。
「何その野球帽!童みたいで可愛い…。」キラキラ
「じゃかぁしい!// 話を摩り替えんじゃねぇ!//」
「犬夜叉、取っちゃダメ!」
帽子をはぎ取ろうとする犬夜叉にすかさず追いついてきたかごめが抑えた。
「(ふふ…)」
なるほどなるほど、とAは口元を抑えて笑みを隠す。
「(きっとこうした繰り返しがコイツを変えたんだな…)」
いまは亡き闘牙王と十六夜の姿が2人に重なった。
「Aちゃん、犬夜叉と殺生丸の記憶を封印したって…」
「…………まぁ要するに 私も"女"だったという事だよ、犬夜叉。」
「え…………え"?!///」
「はぁ?何言ってんだA」
「………」
三者三様の反応が面白くてAは笑い声を漏らした。まぁ
「…前世で殺生丸のことを好いていた。死ぬ直前に逢いたいと願ってしまうほどに…」
ドンガラピッシャーン!
「なにぃィィィ?!、!!!///」
その中で犬夜叉が一番面白く愉快だったのは言うまでもない。
「…え。Aちゃん…本当に?」
「ああ、本当だ。それに…これはあまり話さん方がいいな。2人が致命傷になる。」
「(…え……ええ"っ?!それって2人が…ホントは仲良しだったとかそういう事?;;)」
「「…………。」」
察しの良いかごめの肩を柔らかく叩き、笑顔で頷くAの背に殺生丸と犬夜叉の微妙な視線が向けられた。
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ゆうみん - 犬夜叉もなぜ、彼女ちゃんが気になる。もしかして好きなのかな、次回楽しみです (2022年1月9日 10時) (レス) @page32 id: ef5d083eda (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - pa_m_083さん» ありがとうございます!ほんのちょっと更新しました!もし良ければお読み下さい! (2021年8月24日 8時) (レス) id: 10dd1f82d2 (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - むつきさん» 遅くなってすみません(;▽;) (2021年8月24日 8時) (レス) id: 10dd1f82d2 (このIDを非表示/違反報告)
pa_m_083(プロフ) - とっても面白かったです。更新待ってます (2021年7月12日 0時) (レス) id: b7f8e21940 (このIDを非表示/違反報告)
natto710(プロフ) - 瑠李さん» すみません!書いて消したりしてたので、29話が30話になってました(;_;) ご指摘ありがとうございます! (2021年5月3日 12時) (レス) id: 0b5fbc3faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:natto710 | 作成日時:2020年5月30日 18時